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試写室・劇場から

【試写室から 年末Special】 年末年始おすすめ映画

2012年、あなたはすてきな映画と出会えましたか? 日ごろのご愛読に感謝しつつ、年末年始、心をなごやかにするハッピーな作品をご紹介します。ぜひ楽しんで!

犯罪劇

ファースト・ポジション~夢に向かって踊れ!

2013年1月5日(土)から京都シネマで公開

©First Position Films LLC

バレエ界に挑む情熱に感動!

『ユース・アメリカ・グランプリ』は、ダンサーをめざす9歳から19歳を対象としたバレエコンクール。入賞者には名門スクールや有名バレエ団への道が開かれるとあって、世界中から毎年5千人を超える応募がある。このドキュメンタリーは、ベス・カーグマン監督が、コンクールに挑む6人の子どもたちのがんばりぶりを追ったもの。

華麗なイメージのあるバレエだが、その裏には文字通り血のにじむような日々のレッスンがあり、大人のアスリート並みの身体訓練があるのだと教えてくれる。何よりも、踊ることが心底好きでないと続かないし、費用も大変。それぞれの家族の後押しをからませたドラマと、スリリングな最終審査の模様をじっくり堪能したい。

時代劇

シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~

12月22日(土)から京都シネマで公開

©2011 Yemen Distributions Ltd., BBC and The British Film Institute. All Rights Reserved.

七転び八起きのおいしい奇跡

料理人としての実力はあるのに、生意気が災いして仕事が長続きしないジャッキーと、スランプに陥ってクビになりそうな三ツ星レストランのベテランシェフ・アレクサンドル。この2人がひょんなことから共同戦線を張り、寄せ集めの仲間とともに奮闘する姿をユーモアたっぷりに描く。

星が減ると、お客も減り、店の存亡にも関わるという高級レストランの大変さがしっかり伝わってくる。ジャン・レノとミカエル・ユーン演じる主人公2人が、他店の偵察に着物姿で行く場面は、まるで掛け合い漫才のようで、おなかを抱えて笑ってしまった。とにかく、おいしそうな料理が次々と出てきて、それも実に魅力的! みんなが幸せになるラストもいい。ダニエル・コーエン監督。

ロマンス

グッモーエビアン!

12月15日(土)からMOVIX京都で公開

©2012『グッモーエビアン!』製作委員会

型破りでも、とっても家族!

母親のアキと、中学3年生のハツキは、まるで友達みたいに仲良く暮らしている。そこへ、アキのバンド仲間だった自由人のヤグが海外放浪の旅から帰国。3人で親子のようなにぎやかな生活が始まるが、思春期のハツキの中では、だんだんとイライラが高まり…。

常識って、何だろう。普通って何だろうと考えさせられるヤグの言動。周囲を思いきり振りまわすが、彼のピュアな温かさに、見ているほうも引き込まれていく。ヤグとハツキは血がつながっていないけれど、こういう家族があったっていいな。誰かを心から大切に思う気持ち、それさえあれば…。麻生久美子、大泉洋、三吉彩花出演。監督は山本透。ラストの弾けたライブシーンはなかなかの見もの・聞きもの!

(ライター 宮田彩未 

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