お金の使い道に優先順位をつけて息抜きや思い出づくりも必要です
第1子誕生から、子育てと家計のやりくりに、一生懸命に取り組んでこられた様子が目に浮かびます。これまで休まず走り続けてこられたことで、心の疲れが少し出ておられるのではないでしょうか。
月々の収入が4、5万円も減ったとのこと。家計には大打撃ですね。それでも、ご相談者の場合、学資保険や個人年金など貯蓄性のある保険を含めると、4万~4万5000円、夫の手取りの16%分が貯蓄できています。車を買ったり旅行にいく余裕がないとのことですが、ゆとりの費用を節約してこられた分が、1000万円という貯蓄額にしっかり反映されています。支出全体を見ても、すっきりとスリム化されていて、よく頑張っておられると思いますよ。
しまりのない家計はよくありませんが、しまり過ぎると息が詰まってしまいます。車、旅行、子どもの習い事など、使い道に優先順位をつけて、少しずつ実現を。
車の購入に関しては、他の使い道に比べて出費が大きくなります。軽自動車でも、購入に約100万円、維持費として毎年30万~40万円程度かかります。貯蓄を取り崩せば買えなくはないですが、今後、社宅を出た後のマイホーム計画もあることでしょう。せっかく、今まで乗らずにやってこられたのですから、十分検討してください。
旅行は、年に1、2回程度なら、夫婦のリフレッシュや子どもたちとの思い出づくりに行かれても、収入に対して支障のない範囲でしょう。例えば、ボーナスのうち、支払いを除いた分を、旅行費用にあてられてはいかがでしょう。習い事は、奥さまが働きはじめ、収入アップができたときでも遅くないのでは。
貯蓄を増やすことだけが目標・目的になってしまう節約は、長続きしません。節約の先に何が待っているのか? その目標・目的を整理してみてくださいね。