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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

子どもができたら大学まで行かせたい
教育費など貯蓄はいくらぐらい必要?

京都府 夫(自営業)44歳 妻(主婦)33歳

夫は自営業をしており、収入は月30万~40万円と変動します。妻は障害年金を受給しています。子どもが欲しいので、不妊治療を続けています。子育てするのにいくらぐらいお金がかかるのか、また貯蓄がいくら必要か教えてください。できれば、1、2人を希望していて、子どもには大学まで通わせてあげたいと考えています。

優秀な家計簿、現状維持心がけて
教育費は1人約1000万円を目安に

体調がすぐれない中、一生懸命努力されていることが伝わってくる家計簿。ご主人の収入が一番少ないときの範囲で、支出をコントロールできているため、家計が赤字になるという不安がありません。月々の支出には、健康保険や車の維持費、パートへの給与支払い分などが含まれていますが、基本生活費を上手に抑えることができています。

支出面では、通信費の負担が大きいですが仕事用の携帯電話代も含まれるので現状維持でOK。住宅ローンが完済しているため家計に余力があり、この年代で2000万円もの貯蓄ができているのはとても優秀です。いろいろと大変な状況ですので、無理のない範囲で今の状態を保てるよう心がけてくださいね。

出産後、子どもにかかるお金を気にしておられるとのこと。教育費は、どんなコースを歩むのかで大きく異なりますが、幼稚園(3年保育)と大学は私立、小学校から高校までは公立という進路で試算をしてみましょう。文部科学省「子どもの学習費調査(2010年)」によると、給食費や学校外活動費まで含めた幼稚園から高校までの学習費の総額は約600万円。

また、同省「私立大学等の平成22年度入学者に係る学生納付金等調査結果」によると、私立大学(昼間部)の平均で初年度納入金額は131万5000円、年間の授業料と施設設備費を合せたものが104万7000円となっています。4年間で卒業すると考えると、約450万円が学費として必要という計算になります。実際には、これ以外にも受験料や定期代、参考書代などさまざまな出費がありますが、子ども1人につき1000万円程度の教育費を目安にするとよいでしょう。

今の貯蓄額を前提とすると、子育て資金にも十分余裕があります。将来に不安を感じすぎることなく、ゆったりとした気持ちで、治療に励んでください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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