悩む力
姜尚中 集英社新書・714円
悩み抜くことそれが答えを導きだすこと
悩みやすい性分で気持ちが滞ることがよくあります。こうした時間はとてもつらい。なのに、結局何も生み出さない。人生のテーマは、いかに自分を最後までごまかし続けることができるかだ、と思うことがあります。
しかしこの本では、悩むことが無益なのはそれを中途でやめるからで、答えが出るまでまじめに悩み抜けといいます。新鮮でした。悩むことを肯定されるのはあまりないから。でも、悩んで自力で答えを出すのは大変な作業です。僕にもこの「悩む力」が身に付けばいいなと思いましたが、なかなか難しそう。だけど、もし悩みに陥るようなことがあったなら、この本は心をほぐしてくれる一冊だと思います。
【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん
月と六ペンス 柴垣希好さん
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