ご主人の収入だけでは赤字家計に
職場と勤務形態の相談してみては
お子さまの誕生から一段落がつき、次のステージを形作る中で、無駄な支出のないバランスのよい家計を保っておられます。同時に、お子さまのそばにできるだけ居てあげたいが、思うように進まないもどかしさが伝わってきます。
現在の奥さまの仕事をどうすべきかについて、家計収支を中心に考えてみましょう。現在、約29万円程度の支出を2人の収入でカバーしている状態ですが、ご主人の収入だけでは大きな赤字となってしまいます。また、月々の支出以外に、固定資産税や自動車関連費用、夫の住民税、遠方にある夫の実家への帰省費用など、ほぼ固定費と考えられる支出が年間60万円以上。
仮に、奥さまが月収10万円ほどのパートに転職した場合、月に約3万円の赤字となります。現実問題として、パートで月10万円を稼ぐのはなかなか難しいのではないでしょうか。奥さまの経験を生かせる職が、すぐに見つけられるかどうかも分かりません。
現在の家計を見直して10万円をねん出することは簡単でなく、ボーナスを不足部分に充てたとしても、あっという間に貯蓄が底をついてしまうことが考えられます。これでは、ローンの繰り上げ返済はもとより、今後のお子さまの成長に伴う支出の増加にも対応できません。
となると、現在の職を続けることがよいのではないでしょうか。7月から施行されている改正育児・介護休業法では、「従業員100人以下であっても3歳に満たない子を養育する従業員が申し出た場合、事業主は、所定労働時間を超えて労働させてはならない。さらに、従業員が希望すれば利用できる、短時間勤務制度を設けること」が義務となっています。これを足がかりに、勤務形態について職場と、そしてこれからの暮らしの形をご主人と、話し合ってみてはいかがでしょうか。