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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

孫の世話など息子家族をサポート
この先、私たちの生活は大丈夫?

京都府 夫64歳(年金受給) 妻60歳(パート)

妻はパート勤務、夫は定年退職した60代の夫婦です。昨年、息子家族が隣に引っ越してきました。息子夫婦は共働きのため、わが家で孫の世話をし、夕食は一緒に食べています。息子たちは、住宅ローンもあるため、月々入れてくれるのは1万3000円で、これ以上の負担は無理なようです。ボーナスでお小遣い程度はくれますが、このような生活で、私たち夫婦はこの先大丈夫でしょうか。

親・子世帯の家計は独立させて
「適度な距離」を保つことが大切

お孫さんの面倒を見ながら、奥さまはパートも続けておられるとのこと。とても忙しく、にぎやかな日々であると拝察します。

家計支出は、年金とパート収入を合わせた範囲内にしっかりと収められており、上手にやりくりできています。食費が高めになっていますが、毎日、息子さん家族とともに食事をとっておられるようなので、2家族分と考えるなら適正水準といえます。その他の支出は、どれも最低限に抑えられており、特に減らすべき項目は見当たりません。

ただし、車については、今後の生活スタイルや状況によって、思い切って手放すという選択肢もあります。必要に応じてタクシーなどを利用した方が、車を保有するよりもコスト面から考えて効率的といえるかもしれません。車検などのタイミングで見直しを検討してみましょう。

ご主人が65歳になると老齢基礎年金も支給されるようになり、公的年金額が増加します。奥さまの体調、その他の状況によっては、仕事を減らしたり、辞めて時間のゆとりを持つということを視野に入れてもいいでしょう。ご夫婦の公的年金がフルに支給されるようになると、今より家計に余裕が生まれることに。手元にまとまった貯蓄もあるため、今後の生活設計にも不安はありません。

ただ、息子さん家族からお金の面を含め、とても頼りにされている印象を受けます。お孫さんや息子さんご夫婦へのサポートが、現在の生活の中心を占めているようですが、ご自身達の退職後の生活を楽しむということも、ぜひ意識していただきたいと思います。のんびりと旅行する、趣味に打ち込むなど、体力があるうちにご夫婦で色々なことを楽しみましょう。

息子さん家族とは、お互いに独立した家計として「適度な距離」を保つことを忘れず、自分達の生活も充実させてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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