葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午 文春文庫・700円
元私立探偵の運命の出会いは
衝撃の結末へ
自称“何でもやってやろう屋”を名乗る主人公の成瀬将虎は、元私立探偵。どんな無理な依頼でも引き受けてしまう彼が、ひょんなことから一人の女性・麻宮さくらと出会います。
“運命”ともいえるその出会いと、さまざまに絡み合う事件。サイコロが転がるようにコロコロと変わっていく彼と彼をとりまく世界はやがて、予想だにしなかった衝撃のラストへ─。
あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作。その魅力を感じるために、何度も読み返してしまう一冊です。
葉桜の季節には、こんな出会いがもしかしたら、全ての人に訪れるのかもしれない、と思いながら。
【紹介者】
大垣書店 四条店 小林素紀さん
大垣書店 四条店 小林素紀さん
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