「価値観と家計支出の優先度」夫婦でしっかりと話し合いを
しっかりと貯蓄ができている、バランスのよい家計ですね。ライフプランでは想定できない給与減少という厳しい現実に直面する時代ですが、何とか乗り切ってもらいたいです。
さて、車の買い替えと妻のパートについてですが、共通のキーワードでくくることができます。それは、「価値観と家計支出の優先度」です。価値観を感じるものに余裕をもって支出できればよいのですが、それが許されない時代や家計の状態においては、支出の優先順位を決めなければいけないこともあります。
日常生活の足として軽自動車にするのか、それとも帰省のことを考えて普通車にするのか。これは、車に対して強い価値観をお持ちではないようなので、コストが抑えられる軽自動車を選択するのがよいと思います。
付け加えるなら、不動産価格の値上がりが期待できない現在、マイホームは資産でなく消耗品の保有と考えてよいでしょう。価値観と保有するコストの比較が、購入の判断基準となる時代といえます。
もう一つ、妻が働き始める時期についても、価値観が結果を大きく左右します。
「幼少期はできるだけ一緒に過ごす時間を持つ」という考えをあまり重くとらえないなら、保育所、税金や社会保険などの費用がかかっても、それ以上の収入が得られる仕事に、できるだけ早い時期から勤めるべきでしょう。一方、子どもとの時間を最重要視するのであれば、一緒に過ごす時間が何よりの宝物に。その際には、支出面で一層のメリハリをつけ、時に貯蓄を取り崩す可能性が生じることを念頭に置く必要があります。
大切なものに向かい合えるよう、まずは生命保険やレジャー・雑費の項目から見直しを提案します。何よりも、ご夫婦の価値観について、早めにしっかりと話し合われてはいかがでしょうか。