ローンは毎月無理のない範囲で
工事費の15~20%が諸費用の目安
共働きが前提で、経済的にゆとりがある家計ですね。毎月とボーナスの使い道が支出と貯蓄の目的別に細かく決められており、将来の支出を想定した資金計画を立てられている点は◎です!
建て替え時の借入限度額を試算してみましょう。夫を連帯債務者として夫婦の収入を合算、金利3%、借入年数22年の場合、借入限度額は約5000万円程度となります。ですが、「毎月、無理なく返済できる範囲」で借りることが鉄則。現在の義母への返済額5万円プラス貯蓄のうち5万~7万円程度が無理なく返済にまわせる範囲と考えると、借入可能額は2100万~2650万円程度(金利2%、借入年数22年)となります。
建て替えにかかる諸費用は、まず設計料、解体撤去費、仮住まいの家賃や往復の引っ越し代。住宅ローン関連では保証料、登記費用などのほかに、融資に必要な担保となる「建物」が完成するまでの「つなぎ融資」にかかる金利負担や事務手数料など、建て替えならではの出費がもろもろあげられます。あくまで目安ですが、建築工事費の15~20%程度を考えておきたいところです。
保険は、妻の収入が家計の支えになっている場合、夫に対する社会保障が妻に比べて薄いことも考慮を。住宅ローンの返済負担や生活費として、妻に厚い保障が必要になることも考えられますが、あくまでケース・バイ・ケースです。住宅ローンの名義が妻であれば、団信加入により、住宅ローンの保障は不要になること、子どもが18歳になるまで遺族厚生年金は夫も受け取れることも、頭においておきましょう。
支出を「住居費」「教育費」「生活費」に分けて、①カットできる②カットできない③準備済み④社会保障・退職金・貯蓄でカバーできる、といった具合にそれぞれ整理し、ご夫婦の必要保障額を計算してみてはいかがでしょうか?