夫婦の小遣い、通信費を2割減
住宅買い替えはローン返済後に
目的別積み立てを行うなど計画的な家計の運営ができています。食費や水光熱費も上手に抑えられていて、毎日、一生懸命やりくりされている様子が伝わってきます。
近日中にお友達から安く車を譲り受けるとのこと。小さなお子さまがいて外出が難しい家庭にとって、車はとても頼もしい存在。今後は、家族で遠出を楽しむこともできそうですね。その半面、車の保有にはさまざまな経費が必要となるため、家計に負担が生じます。
支出に大きな無駄はないのですが、経費のねん出のためには見直しが必要となります。車を趣味の一部と考えて、ご夫婦のお小遣いをおのおの2割カットしてみましょう。また、家計に占める通信費がやや高めになっています。手取り収入に対する通信費の目安は5%程度なので、プランの見直しや利用を制限するなどして、こちらも2割のカットを目指したいですね。以上の見直しと黒字分でカバーが可能ですが、大きな車への買い替えは慎重に。維持費の負担がさらに重くなり、貯蓄も取り崩さなければなりません。今後のさまざまなイベントに備えるためにも「身軽な家計」を心がけてください。
マイホームの買い替えに関しては、現在残っている住宅ローンの繰り上げ返済を優先して、買い替え時にローンが残らない状態を目指しましょう。ただし手元に生活費の半年分に当たる貯蓄はキープしたいもの。ご相談者の場合まずは200万円を確保し、これをクリアしたら繰り上げ返済を進めるという形を取るとよいでしょう。現在の家計を前提にすると、買い替え後、返済に充てることができるのは、毎月5・5万円(現在の住宅ローン+住宅購入用貯蓄)程度。金利3%、30年返済で逆算すると1300万円の借り入れが可能となります。これに現在の住宅の売却資金を合わせたものが、購入可能な物件の目安となります。