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質問

教育・老後・住宅資金の準備、夫は
投資信託で考えているのですが…

京都府 夫33歳(会社員) 妻35歳(専業主婦) 子1歳(双子)

将来の教育・老後・住宅資金の貯蓄について検討しています。夫は、子どもたちの学資と年金を目的に投資信託を活用。また、30年後は夫婦ふたりの生活になるのだから大きい家は不要で、60歳時に現金で一括購入するまで、住まいは賃貸で十分と考えています。妻は現在より広く快適な住環境を希望。そもそも、投資信託で準備していていいのでしょうか?

生活費の1年分程度は預貯金で
夫婦で生活価値観の共有を

家族が形作られ、将来に思いをはせる時期ですね。今後の支出を見越した、早い段階からの準備は大切です。

さて、教育資金、老後資金は投資信託を中心に準備しているとのこと。元本確保型の商品だけでなく、リスクのある商品を長期的な資金に組み込むことにあまり不安を感じる必要はありません。ただし、無理のない利用が原則です。そのためには、まずある程度の貯蓄が確保できてから投資の段階に移ること。投資先、通貨、投資の時期などをなるべく分散させること、元本部分が大きくなる資産を利用すること、などです。

相談者の家計状況と照らしあわせると、ある程度の貯蓄が確保できてからという面では、もう少し貯蓄を充実させてもよさそうな気がします。少なくとも生活費の半年分というのが、貯蓄の目安。しかし、ご主人は健康面の事情から生命保険に加入しにくいこと、昨今の経済状況が不安定なことなどを考慮すると、生活費の1年分程度は預貯金で準備しておきましょう。また、同じ投資信託でも、何に投資するのかによって今後の動きは大きく変わってきます。常に、成長する資産に投資することを意識し続けてください。

住宅については、賃貸と持ち家のどちらが有利なのか、答えは出ません。住宅ローンを組み、住宅を購入すると、一般的には30年で借入金額の1・5倍程度の元利払いが必要。固定資産税や修繕費、管理費などの費用が発生するなど、経済的な負担は大きくなります。これに加え、人口減少傾向の現代では、その価値に疑問を持つ人も増えています。一方、持ち家は、賃貸に比べて居住スペースが広く、双子のお子さまとのこれからの生活を考えると魅力的ですね。

経済的側面を考えつつ、生活価値観が共有できるように、ご夫婦でゆっくりと話し合ってみてはいかがでしょうか。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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