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インタビュー

元なでしこジャパン主将 池田浩美さん

1997~2008年の間、サッカー日本女子代表(現なでしこジャパン)の選手として活躍し、
今後は指導者として新たな挑戦を始める池田さん。
「日本ではまだ少数のママさん指導者としてがんばります」。6月に第2子出産予定
(撮影:深村英二)

上達が遅かったからこそ、
サッカーのとりこに

今年4月、京都文教中学・高等学校(左京区)に女子サッカー部が誕生。かつてなでしこジャパンで主将を務めた池田浩美さんがコーチに就任します。



昨年、京都文教大学でサッカー教室の講師を務めたことなどが縁で、主に週末、自宅のある神戸市北区からコーチとして通うことになった池田さん。2009年の引退、長女出産をへて、指導者としてグラウンドへの復帰を果たしました。

「お話をいただいたとき、ちょうど第2子を授かったばかりだったのですが、『長期的な視野でのお話と考えている。高校からサッカーを始めて日本代表に選ばれた池田さんだからこそ、生徒たちに伝えられることがある』と言っていただきました」

サッカー歴が高校生からというのは、女子サッカー選手としては短めのキャリア。そのため、池田さんはドリブルやリフティングなど、ボールの扱いでは後々まで苦労したと言います。

「特に日本代表に選ばれてからは、周囲との実力の差に落ち込みました。でも、マイナスにとらえすぎるとプレーに影響する。欠点を克服する努力をしながら、自分の長所を知り、それをチームの中でどう生かすかを考えることが大事」

池田さん自身は、ある監督に「お前は反応の早さ、ヘディングの高さ、ボールに突っ込む闘志がピカイチだ」と言われたのが転機になったそう。

「自分自身もそういう気づきを与えられる指導者になりたいですね」

手ごわいから面白い!

小学校ではバレーボール、中学校では陸上競技に打ち込んだ池田さんですが、サッカーを始めてからは、その道一筋。

「サッカーは、私にとって初めて思うようにできなかったスポーツ。その分、引き込まれたんです」

(文・佐竹香苗 

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