寝ても覚めても本の虫
児玉清 新潮文庫・579円
海外ミステリーへの愛、
児玉さんが語りかけてくるようで
本が大好きな僕でも、「本は自分にとって命に次いで大事なもので一日たりとも読書を欠かしたことがない」などということはありません。
この言葉の主は著者の児玉清さん。彼の本に対する思いはすごいんです。
この本の中で紹介される児玉さんの愛読書は海外ミステリーが中心。 僕にはなじみの薄いジャンルでしたが、その面白さを熱っぽく語る児玉さんの文を読むと無性に読書欲をかき立てられます。
書斎で本棚に詰まった本を眺めるのが最高の幸せだったという児玉さん。欲しい本を手に入れるためなら女房を質に入れてでも、 と奥さんの前で口走り大げんかになった話など、本への愛を語るエッセー集です。
【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん
月と六ペンス 柴垣希好さん
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