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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

息子2人は自立、定年まであと数年。
老後の生活のために家計見直したい

京都府 夫56歳(会社員) 妻55歳(会社員) 長男28歳(会社員) 次男27歳(会社員)

現在は2人の息子も就職し、夫婦の生活費を賄うだけでよくなりました。定年まであと数年しかないので、老後の生活のために、今の家計簿から見直しできることはないか教えていただきたいと思います。息子2人とも未婚のため、その分の出費はありますが、現在の手元の貯蓄を増やしていくためには、どのような金融商品がよいでしょうか。

まず公的年金の見込み額を確認。
生活費の不足分を計算してみて

細かな費目まできちんと整理され、堅実な姿勢がうかがえる家計簿。共働きでゆとりがあっても、無駄なく上手にやりくりできています。2人のお子さまも無事独立されたとのこと。これからはご自分たちの老後を豊かなものにすることに、注力していきたいですね。

支出で目につくのが、自動車関係の費用。車を2台保有されているのかもしれませんが、リタイアに向けて意識しておきたい出費です。とりあえずは現状維持でOKですが、退職後の生活スタイルにおいて、本当に必要なものかどうかを考えておきましょう。

また、年払いの生命保険料も月あたりの負担が5万円とかなり高額。奥さまも収入があり、お子さまたちも既に就職されているので、家族に大きな死亡保障は不要です。現時点で過大な保障になっていないかを一度しっかり点検してみましょう。ご夫婦おのおのが最低限の医療保障に加入していれば、あとは貯蓄を増やすことによっても「不慮の事態」に備えることができます。

現在、手元にある貯蓄額は不明ですが、これからの出費として「結婚資金の援助」と「老後資金」を見込んでおられるようですね。データによると、結納・婚約から新婚旅行までにかかる結婚費用は、総額で400万円程度です。援助を希望されるのなら、お子さま1人につき100万~200万円を確保しておくとよいでしょう。

老後資金の準備については、ご夫婦の公的年金の見込み額を「ねんきん定期便」で確認することから始めてみましょう。現在の生活費を前提にどの程度の不足があるのか計算を。低金利下において老後資金を増やすのに有利な金融商品、というのはなかなか見つかりませんが、「ネット銀行」の定期預金など、比較的安全性が高く少しでも金利の高い商品の活用を心がけてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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