マリリン7日間の恋
3月24日(土)からT・ジョイ京都、MOVIX京都で公開
秘密にされてきた実話が描く
ハリウッドスターの光と影
マリリン・モンローが亡くなって50年になるという。セックスシンボルとして人々を魅了した美しい容姿と色っぽい声、そして華やかな恋の遍歴。それなのに36歳で謎の死を遂げ、ハリウッド映画史の中で今でも神秘のベールに包まれている女優さんだ。その彼女とわずか7日間、心を交わし合った男性がいた。これは彼の回顧録をもとに映画化された、本当にあったお話。
1956年、新作映画『王子と踊り子』の撮影のために、マリリンはロンドンを訪れた。監督兼共演は、イギリスの名優ローレンス・オリヴィエ。だが、マリリンは極度の緊張に襲われたり、遅刻が重なったり、演技法で衝突したりで、オリヴィエをイライラさせてしまう。第3助監督の青年コリンは、マリリンの見張り役を命じられる。
あこがれの人気スターが、自分だけに見せる本音。コリンの心はいかばかり舞い上がったことか。カメラや多くの人々の視線からわが身を守り、表の顔だけを見せるという有名人はほんまにお疲れさんやな、とも考えさせられる。リアルな撮影現場の描写、甘酸っぱさが残る結末もみごと! 全身全霊でマリリンの実像に迫ったミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメインが出演。監督はサイモン・カーティス。
(ライター 宮田彩未 )