「援助できない」とはっきり伝えて
今後の生活について夫婦で検討を
限られた収入の中からも、確実に貯蓄をされている優秀な家計簿。真面目にこつこつとやりくりされてきた、とても堅実なご夫婦の姿が目に浮かびます。
家計にはゆとりもあるため、特に改善する点はありません。ただし、季節的な要因もあるでしょうが、電気・水道代等の光熱費は高め。ご相談者の場合、電化製品も長く大切に使用されているのではと拝察します。古くて調子が悪くなった家電を買い替える際には、最新の省エネ性能の高いものを選ぶと、大きな節電効果を得ることができますよ。今から少し意識しておくとよいでしょう。
4月からはアルバイト収入がなくなり、年金生活となるため、不安を感じておられるかもしれませんが、これまでためてきたおかげでまとまった金額が貯蓄できています。今後は時間的なゆとりが生まれることから、趣味やご夫婦での旅行など、日々の生活を楽しむことに予算を取ってみてはいかがでしょうか。毎月の年金収入を使い切ったとしても、今後の生活設計は十分に成り立ちます。この機会に、ご夫婦でじっくりと、どんな老後を過ごしたいのかを話し合ってください。
さて、ご主人に内緒で年に50万円ほど、お姉さまの家計を援助されているとのこと。お姉さまのところにも成人した子どもがいて、本来ならばお姉さまを支える役目を果たすべき存在です。仕事がうまくいかず、ぶらぶらされているようですが、ご相談者が援助することで、その子どもの自立を妨げている可能性もあります。優しいお気持ちは理解できますが、息子さんの言われることが正論であると考えます。年金収入だけになる4月は、けじめをつける上でよいタイミング。「これから家計が厳しくなるので、援助はできない」とはっきり伝えて、姉妹おのおのが独立した家計を営んでいくことをおすすめします。