2人目をあきらめないで!
支出を見直し、手元に現金を
家族の数が増え、日々成長する子どもの姿を見るのも楽しみな時期ですね。「貯蓄ができず将来に不安を抱えている」とのことですが、多かれ少なかれ、どの家庭でも同じような不安を感じる時期でもあります。しかし、次の子どもをあきらめることはまったくないと思います。できるところを改善しながら、楽しくにぎやかな家庭づくりを目指しましょう。
さて支出を見ると、自動車関連が家計支出の20%以上を占めており、突出しています。どうしても自動車が必要な場合もあるため一概にいえないこともありますが、見直し候補の1番目であることに間違いありません。それだけのコストをかけて保有すべき時期なのか、しっかりと再検討してみてください。
次に通信費関連です。携帯電話にしろインターネットにしろ、通信各社とも割安なプランを出し競っているので、利便性よりも費用重視で見直しましょう。それから妻の生命保険、夫婦の小遣いの順でしょうか。ただ、1人目の子ども誕生後しばらくは、急激な支出の増加は抑えられるため、自動車以外の支出見直しでも乗り切ることができると思います(ボーナスからの補てんは続くと思いますが)。
その後は、ご主人の給与の上昇がカギに。順調に給与が年間10万円ぐらいずつ上昇するのであれば、教育費などの支出増加も乗り越えることができます。ただ給与が上がらないときには、車を手放す、妻が働きに出る、より高い収入を目指してご主人が転職、そして子どもの教育コースを考えるなど、支出構成の見直しをしなければなりません。
残念ながら、今後の日本は後者の可能性が日々高まってきている時代のようです。その可能性を真剣に見つめると、今から自動車関連費用を削減し、できるだけ手元にキャッシュを保有しておくことが必要といえます。