年間収支で見れば特に問題なし
住宅購入は子ども誕生後に検討を
人生でお金がためられる時期は、①独身時代②結婚~DINKS(ディンクス、共働きで子どもナシ)③子ども誕生~義務教育終了④子ども独立から定年退職の4回と考えられます。
ご相談者の場合、DINKSの今まさに、最も懐事情に余裕がある時期。この時期、浪費グセがついてしまうご家庭と、貯蓄グセがつくご家庭に分かれる傾向があるのですが、ご相談者の家計をみる限りでは、共働き家庭において膨らみがちな、外食費やレジャー代、携帯代なども抑えられており、自動車関連の支出もありません。毎月の黒字が、しっかり貯蓄に回せているようなら、後者といえそうですね。
奥さまが不安に感じておられるように、お子さまの誕生により奥さまの収入が見込めなくなると、毎月の収支はトントンに。家賃が手取り収入の40%を占めることになり、大きな負担を感じそうです。ただし、家計管理は、月々ではなく年間で捉えるのが基本。ボーナスの60%程度を貯蓄に回せれば、貯蓄目標の最低ラインである年間手取り収入の10%というラインもクリアできます。現在、400万円の貯蓄があることも考えると、焦ってご主人の転職を考えたり、早急に引っ越しを検討する必要はないと思われます。
お子さまが誕生し幼稚園にあがるころには、ご主人が転職して収入アップ、または奥さまの復職など、ある程度の数字が見えてくるでしょう。住宅購入は、それから計画を立てられても遅くはありませんよ。
最後に、支出で気になるのがご主人の保険料。健康に不安があり、お子さま誕生を前提に加入されておられる場合でも、掛け捨てのみなら、死亡・医療保険を含め、1万5000円までに抑えたいところ。奥さまの医療保障を新たに加えたとしても、2万円を超えないよう見直されてはいかがでしょうか。