夫婦で死亡保障各2000万円程度
無理がないなら長く働く選択も
食費や通信費、水光熱費などいずれの支出も無駄がなく、ご夫婦の堅実な姿勢が伝わってくる家計簿。貯蓄も着実にできていて優秀です。共働きでゆとりがあるとはいえ、毎月仕送りをして親御さんを支えておられることにも敬意を表したいと思います。
唯一気になるのは、ご主人の生命保険。現在、医療保険にしか加入されておらず、夫婦ほぼ対等な収入であること、奥さまが将来的に退職を検討していることを考えると、アンバランスな状態です。夫婦同額程度の死亡保障への加入を目安とし、収入形態が変わった時点で見直すとよいでしょう。まとまった貯蓄はありますが持ち家ではないこと等を考慮して、夫婦おのおの1500万~2000万円程度の死亡保障を確保されてはいかがでしょうか。
ご実家のお母さまの保険に関しては、日額5000円の医療保険があれば安心ですが、年齢とともに保険料は高くなりがち。ご高齢のため新規で加入する場合、健康状態等により月々の保険料が高額となることも予想されます。保険には加入せず、相当額を医療費への備えとして積み立てていくのも一手です。
愛情深いご相談者ゆえ、親御さんの老後の生活も心配されているようですね。でも自分の生活は自分で賄うのが基本。子育て世代はこれからさまざまな支出もあるため、お互いが独立できるよう、親子でお金のことを一度しっかり話し合ってみましょう。もし不足があるなら、子どもの手を借りずにやりくりできる方法がないかを真剣に検討してみましょう。
奥さまが40歳になるころには2000万円を超える貯蓄があるため、専業主婦になられたとしても問題はないと見込まれます。しかし福利厚生等、とても恵まれた職場ですから慌てて決断せず、状況に応じて無理がないようなら長く働くことも考えてみてください。