本と怠け者
荻原魚雷 筑摩書房・997円
生きること、考えることは
“クセ者作家”たちから学んだ!
タイトルにも「怠け者」とあるように、著者は、巻頭で、「だらだらしていたい」と告白します。
そんな著者が引きつけられた、一癖も二癖もある、しかし魅力的な、詩人や作家、評論家たち。天野忠、十辺肇、阿佐田哲也、新居格、深沢七郎、梅崎春夫、古山高麗雄、アンディ・ルーニー…。
単なるブックガイドとして、その著作や人となりが並べられるのではなく、それらを通じて、著者が20代からフリーライターとして生活していく中で、「生きる」「考える」「働く(書く)」ことについて、広げ、深めていった思索が、時に気だるく、時に穏やかに、語られています。「本」と「人」との「幸せ」な関係を感じられる一冊でもあります。
【紹介者】
古書ダンデライオン 中村明裕さん
古書ダンデライオン 中村明裕さん
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