私立幼稚園で年間40万円程度
大学進学に備えて今から準備を
ゆとりある家計ですが、どの項目も無駄なく抑えられています。車関連費用や固定資産税等年払いの費用を、月々の収入から積み立てできている点もグッドです。
支出の中で1点目につくのが、ご主人のお小遣い。現時点ではこれでOKですが、将来お子さまの教育費等で家計に余裕がなくなってきたときには、手取り額の10%を目標にカットを心がけてくださいね。
お子さまの私立幼稚園にかかる費用は、文部科学省の調査では「学校教育費」が年間40万円程度。現在の家計は黒字の上に貯蓄に回している金額も大きいので、習い事等の負担をプラスしても十分対応することができます。小学校以降の教育費(学校外活動費は含まず)は、公立、私立のコース選択で大きく変わります。例えば、公立小・中・高校から私立大学に進学すると、約780万円が必要。まとまった支出が予測される大学進学に備えて、今からコツコツと積み立てていきましょう。
将来の住宅ローンのメンテナンスについても、悩んでおられるとのこと。「借り換え」という選択は、現在が1・8%というかなり低金利のローンであるため、手数料等を考慮するとほとんどメリットはありません。「繰り上げ返済」については、固定期間終了のタイミングにこだわることなく、早く行うほど利息の軽減効果が大きくなります。生活費の1年分にあたる300万~400万円の貯蓄は常にキープすることを意識して、「繰り上げ返済」を早期に実行してもよいでしょう。
最後に、生命保険に関しては、ご主人は死亡保障3000万円、加えて長期休業に備えるグループ保険に加入。夫婦それぞれが入院日額5000円の医療保険を確保されており、適切な保障となっています。グループ保険は保険料が安くメリットが大きいので、とても上手に必要な保障を得ることができています。