子ども関係の支出が膨らむ前に
ローンの残額を減らして
新しいご家族の誕生、おめでとうございます。がんばって家計を管理されておられることが、よくわかります。
今後は、より一層の計画性が必要になりますね。現在の家計は、支出項目に突出したものはなく、食費はむしろ増やしてもよいのではないかと思えるほど。ただし、車関連の費用をまとめると、貯蓄を除く支出の24%相当に。今は何とかなっていますが、教育費や習い事など子ども関係の支出が膨らみだすまでに、車のローンは減らすべきです。全額返済がベストな対策ですが、貯蓄が大きく減ってしまうため家計のバランスが崩れること、漠然とした不安感が増す状況も考えられます。全額返済は見送り、一部返済が可能であれば半額程度を返済。残額は、2年程度で完済させてはいかがでしょうか。
もう一点気になるのは保険の保障内容です。『貯蓄と保障を兼ねて終身保険に加入』とのこと。ここでの貯蓄は、支払った保険料と、解約したときに発生する解約返戻金との差額なので、現金を手にするには解約が必要となります。一方、保障は解約することなく保険を継続した場合に得られるもの。貯蓄か保障か、どちらか一つしか手に入りません。単純に、貯蓄と保障を兼ね備えているとは言えないと思ってください。
お子さまの誕生直後は死亡保障がもっとも必要な時期。現在の1540万円に、2000万円の上乗せを検討してみてはいかがでしょうか。
いまのところは黒字家計なので、早急に奥さまが働きに出る必要はないと思われます。お子さまのそばにいてしっかりと育てることも大切な仕事です。将来の話は、ご主人の給与の上昇次第ですが、一般論としては、今後の日本は給与が上がりにくい時代になることが予想されます。いつでも奥さまが働きに出られる体制づくりはしておくとよいでしょう。