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コレ読んで!

妖怪の民俗学

宮田登 ちくま学芸文庫・1050円

妖怪は、どこからやって来た?その秘密に迫ります

怖いもの見たさで手にした本ですが、やっぱり超常現象を題材にしたものは怖くてもつい読んでしまう。四谷怪談、ウブメ、座敷童子、人魂、ポルターガイスト。私たちが代々聞き伝えてきた怪異超常現象を検証し、その伝承の本質に学問的に迫ろうとするのが本書。

妖怪の出現背景に法則性を見いだし、分類していく展開は興味深い。昔、ちまたを席捲(せっけん)した口裂け女までもが民俗学を通して語られる。

本書には、私たちの精神構造がこれら妖怪変化を生み出すとも書かれている。文明科学の進歩した今日、幽霊も人魂も理屈で説明がつかないことはない。それでもなお、真夜中の墓場に独りで行くことはできない。

【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん

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