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コレ読んで!

厭世フレーバー

三羽省吾 文春文庫・580円

家族って、家族って…!
フクザツな温かさの詰まった一冊

京都の書店員が有志で面白い本を投票する「水無月大賞」も今年で4度目になります。今回、惜しくも2位だったのがこの本。リストラをきっかけに失踪した父親に残された家族―祖父、母、長男、次男、長女―それぞれの目線で描かれる連作短編です。

家族とは一番厄介で愛すべき組織だと思う。家族というだけで、良くも悪くも甘えが出る。誰もがそれなりに家族について考えているけれど、無条件には通じ合えない。話せばいいのに、話さずに通じ合えることを期待している。そして、なかなか諦められない。それぞれが思い悩みながら、それなりに折り合いをつけ前に進んでゆく姿に家族の温かみを感じます。

【紹介者】
紀伊國屋書店MOVIX京都店 西尾祥子さん

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