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質問

住宅購入で貯蓄がほとんどなく
震災の影響で夫の賞与激減も

京都府 夫34歳 妻29歳

今年、住宅を購入したので、頭金や家具などで貯金がほとんどなくなりました。夫の収入は一定ではなく、東日本大震災の影響で最悪の場合休業。ボーナスも激減しそうです。そのため、妻は期間限定で勤めはじめました。今後子どもが生まれたとき、夫の収入だけで生活ができるのか、子どもにかかる費用はどれくらいなのか、一家の貯蓄額としてはどの程度あるとよいのか、などを教えてください。

自動車保険の見直しで節約
生活費の1年分程度の貯蓄を

念願の住宅を購入し、よりいっそう夢が膨らむ時ですね。一方で新しい家族の誕生や将来の支出など、いくつもの課題を抱え、気を抜くことはできません。ご主人の収入だけになった場合を考えてみると、収支が同じくらいに。ところが、子ども関連の支出も考え合わせてみると赤字となります。子どもの成長段階、人数、教育プランなどによって支出が大きく変わるので一概に言えませんが、就学前は、食費・水道光熱費の増加分、洋服や育児用品・幼稚園(保育所)・お稽古ごとの費用など、すべて合わせると月々3万~6万円程度。就学後は、教育関連費が大きく増加します。

これらをどうカバーするのか? (1)節約(2)貯蓄を取り崩す(3)収入を増やす、この3つを上手に組み合わせるしかありません。現在の支出では、自動車関連と生命保険に目が行きます。現在保有する2台は家庭の事情で手放せないとのことですが、自動車保険は見直せます。インターネットで保険料の比較が簡単にできる時代です。早速見積もりをしてください。生命保険は、貯蓄性の高い養老保険に加入されていますが、子どもが生まれたら死亡保障重視のタイプに変更すると同時に、保険料を抑えるプランへ全面的に見直しを図りましょう。年払いの活用、奥さまの適正な保障も検討課題です。

現在の貯蓄は取り崩さず、教育費と生活費の2本柱でさらに貯蓄を。多額の教育費が見込まれる大学入学まで積み上げオンリーとしましょう。最低でも、私立幼稚園から公立の小中高大で約880万円が必要に。また、ご主人の収入が若干不安定なため、生活費の1年分程度を目標に毎月コツコツと貯蓄しましょう。ご主人の給与が順調に増えるのであれば、今後の生活を必要以上に不安視する必要はありません。うまくいかないときには、ご主人の収入だけに頼らず奥さまが収入を得る方向も検討すべきです。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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