食費や水道代は引き締めが必要
天引きなどで貯蓄の仕組み作りを
今回のご相談のように、子どもが幼い時期に母親が働きに出て家計を支えるか、それとも、子どもと少しでも長く一緒に過ごすか─と悩まれるご家庭は少なくありません。
親がそそぐ愛情は、一緒に過ごす時間の長さとは関係なく、子どもにしっかり伝わるものだと思いますが、ご相談者のように一緒にいてあげたいと希望されるなら、極力その気持ちを優先していただきたいと考えます。ただし、家計がやりくりできる状態ならですが。
ご相談者の場合、ありがたいことに、親の保有する住宅に住んでいることで固定支出である住居費が不要です。また、黒字や貯蓄もしっかりあるので、今のところ急いで働きに出る必要はないのではないでしょうか。ゆったりとお子さまの帰りを家で待っていられる状況といえそうです。
家計の見直しポイントですが、月によって2割ほど増えることがあるという食費と水道代については、現状でも少しオーバーぎみ。少なくとも、今の水準をキープできるよう意識してやりくりを。また、黒字が出ていても、毎月確実にできている貯蓄がない点も問題です。支出が月によって増えてしまうのは、大きな黒字が出ていることで財布のひもが緩んでしまうことが要因の一つかもしれません。
できれば、お子さまを大学まで通わせたいという希望がおありとのこと。下のお子さまが幼稚園に通われると、さらに2万円程度の幼稚園代などがかかることを考慮しても、お子さまお1人につき1万円程度の積み立ては可能なはず。財形貯蓄や学資保険など、給与から自動的に引き落としされる仕組みを利用されてはいかがでしょうか。
400万円ある貯蓄についても、将来の住宅購入や家のリフォーム代などに備えて、一部は、すぐに引き出すことができない定期貯金などに入れておくのも一つです。