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試写室・劇場から

「RED/レッド」

1月29日(土)からMOVIX京都、TOHOシネマズ二条、T・ジョイ京都で公開

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豪華スターたちがぶっ放す、過激で笑えるアクション大作

ブルース・ウィリスにモーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチにヘレン・ミレン、さらに懐かしいリチャード・ドレイファスまで登場し、このクセ者たちが何を見せてくれるのか、と思っていたが、実に楽しくって、あっという間の約2時間だった。

REDの意味は、“引退した超危険人物”。元CIAのフランクは悠々自適の生活で、年金課の若い女性サラにひそかに心を寄せていた。が、ある日、突然、暗殺されかかり、サラにも危険が及ぶと判断して彼女を誘かい。引退したスペシャリストたちのもとを訪ね、大物がからむ陰謀に団結して立ち向かう…。

実際、引退したCIAエージェントなどはどんな暮らしをしているのか、と思う。この映画のように、年をとっても現役と丁々発止のすご腕というのはまあ少ないだろうが。影の存在が、もっと大きな影の存在につけ狙われるスリル、そして胸がすくような結末になだれ込んでいき、アクション映画に欠かせないテンポの良さはきっちり。

ロマンス気分のウィリスはハマリ役だが、性格俳優と呼ばれるマルコヴィッチの怪演には大いに笑った。全米各地を移動するダイナミックなお話の随所にポストカードが使用され、これは小粋な演出だ。ロベルト・シュヴェンケ監督。

(ライター 宮田彩未 

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