奥さまの退職は焦らず検討して
パートを選ぶなら月15万の収入を
電話代や水光熱費など無駄なくコントロールされていて、日々の努力が伝わってくる家計簿。
支出の中で比重が重いのが、ご主人のおこづかい。一般的におこづかいは手取り収入の10%が目安ですから、かなり高めといえます。昼食代がなどの事情があるかもしれませんが、2割はカットしたいものです。
また、生命保険料の負担も目につきます。学資保険や終身保険など、貯蓄性の高いものを多く含んでいるようですが、奥さまの収入がダウンすれば見直しが必須です。
奥さまは退職してパート勤務に切り替えることを検討中とのこと。しかし、ご主人が派遣社員という不安定な立場にあり、ボーナスがないこと等を考慮すると、正社員のまま働き続けられた方が安心です。お子さまの成長とともに突発的な病気などのトラブルも減り、3歳を過ぎると保育料の負担もぐっと下がります。今が一番つらいときといえるかもしれません。これから上のお子さまの教育費の負担も重くなりますから、あまり結論を焦らず時間をかけて検討してください。
「どうしてもパート勤務に変わりたい」ということなら、食費やご主人のおこづかいを少なくとも2割カットを。さらにレジャーや交際費などの見直しも必要です。また、生命保険のうちご夫婦の終身保険は、「払い済み」にするなどして、保険料を軽くしましょう。
毎月の支出以外に、固定資産税、自動車の保有にかかる経費などの支出も予測されるので、月5万円の貯蓄を確実にできる体制を整えておきたいもの。これまでにアドバイスした家計の見直しをすべて実行するとしても、パート収入は最低でも月15万円程度を見込みたいものです。