手元資金を確保してから余裕をもって実行を
目が離せないお子さまの育児に奔走されながらも、車のローンを一括返済したり、住宅ローンの繰り上げ返済を考えたりと、家計管理に積極的に取り組まれておられるご様子がうかがえます。
住宅ローンの毎月返済額が手取り収入の約28%を占めており、不安を感じておられる気持ちはわかります。今後、計画的に繰り上げ返済を実行されることについては賛成ですが、少なくとも6カ月の生活費(毎月の支出が30万円なら180万円程度)は、予備資金として手元においておきたいところ。
景気が不安定なときは、給料やボーナスがカットされるなど収入も不安定になりがち。近い将来、お子さまが増える可能性があることなども考慮すると、予備資金の確保は重要です。車のローンを一括返済し、貯蓄が50万円と少なくなっているので、しばらくは予備資金の積み増しを心がけてください。
次に、支出の見直しについて。お子さまにあまり食事代がかからないことを考えると食費5万円は使いすぎかも。5000~1万円程度の節約を目指してみてください。また、保険については、ご主人の保障は、お子さまの教育費や生活資金+αとして2000万円程度確保できていればよいのでは。夫婦の医療保障として、入院日額5000円にがん保険を加えたとしても、保険料の支払いは1万2000円までに抑えたいところ。複数の保険会社を比較し、5000円程度カットの見直しを試みては。
これらの食費と保険料の節約だけでも、1万円から1万5000円の貯蓄の上乗せが期待できそうです。子ども用の貯蓄とは別に、毎月4万円の貯蓄ができれば年間48万円に。今後約3年間はこの貯金に専念し、予備資金180万の目標にむけて積み立てを。ご夫婦の年齢もまだお若いので、繰り上げ返済はそれからでも遅くないでしょう。