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コレ読んで!

茨木のり子の家

詩・茨木のり子、写真・小畑雄嗣 平凡社・1890円

強く、美しく、りんとして 心のありようが染み込んだ家

詩人・茨木のり子が1958年に、いとこの建築家とともに設計し、建てたという家。本書は「見えない配達夫」「倚(よ)りかからず」など数々の名作が生まれた舞台ともなった、その自宅を撮影した写真集です。

食器や家具、愛用の筆記具や電化製品など、どれをとっても端正な美意識が行き渡っているのも見所ですが、家そのものが作品の息づかいを感じさせるようなたたずまいをみせていることにも驚かされます。そこに住む人間の暮らしぶりや美意識が染み渡るようにして家は育ちます。そんなことを気付かせてくれると同時に、消費だけが美しい暮らしを生み出すわけではないという無言の教訓も感じさせられます。

【紹介者】
恵文社一乗寺店 堀部篤史さん

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