おおきな木
シェル・シルヴァスタイン あすなろ書房・1260円
与え続ける木の強さと深い愛。読むたびごとに発見がある
私の大好きな絵本「おおきな木」。最近、村上春樹訳で再出版されました。中学時代、英語の教科書に載っていて、その時は英語が苦手なこともありピンとこず、高校生の時に和訳されているのを初めて読みました。その時も優しい木とワガママな少年の話としか思わなかったのですが、それでも数年に一度無性に読みたくなる絵本でした。
この絵本は、読み返すたびに感じ方が変わり、最近は読むとなぜか泣いてしまいます。求め続ける少年と、与え続ける木。この木の強さと、愛の深さに感動だけでは言い表せない感情があふれてきます。大人にこそ読んでほしいし、子供のころからずっと読み続けてほしい大切な絵本です。
【紹介者】
紀伊國屋書店 MOVIX京都店 西尾祥子さん
紀伊國屋書店 MOVIX京都店 西尾祥子さん
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