試写室・劇場から｜ナイト＆デイ

©2010 Twentieth Century Fox.

なぞのスパイと決死の逃走、
非常識のアクションが痛快！

ハリウッド映画界に君臨する（？）トム・クルーズとキャメロン・ディアスが、またまた共演ってことだけでも話題になっているが、エンターテインメントとしてワクワク要素が多く、ラストまで全力疾走の快感！「あー！　面白かった！」を求めるなら、この秋はこれがイチ押しだ。

ディアス演じるジューンは、故郷からボストンへ帰るために空港に行くが、そこでハンサムな男となぜか２度もぶつかる。機内で座席に座ると、その男ロイの席はすぐ近くで、何か運命的なものを感じてときめくジューン。だが、彼女が化粧室に立った後、機内では予想を超えた出来事が発生「ナイト＆デイ」10月9日（土）からTOHOシネマズ二条、MOVIX京都、T・ジョイ京都で公開し、この見知らぬ男と、とてつもなく危険な旅を体験することに…。

いやはや、つい笑っちゃうぐらいの破天荒なカーチェイスなど、スリルは満点！　よくぞ、ここまで娯楽を追求してくれたもんだ、と脱帽する。現実的にはあり得な～いと突っ込み入れずに、心ゆくまで楽しみたい。クルーズ演じるロイから「僕といっしょにいれば、生存率は高くなる」と言われ、選ぶ暇なしのジューンの右往左往がコミカルだ。アメリカからヨーロッパ、大西洋の孤島まで、スケールの大きなアドベンチャーにロマンスの機微、ウイットに富む会話にも注目。監督はジェームズ・マンゴールド。

（ライター 宮田彩未　 ）