京都市京セラ美術館で「モネ 睡蓮のとき」が開催中

2025年3月11日 

2025年3月7日(金)から6月8日(日)まで京都市京セラ美術館で開催されている「モネ 睡蓮のとき」。その内覧会に行ってきました。

日本初公開作品を含む、最大規模の展示数

「モネ 睡蓮のとき」展示風景、京都市京セラ美術館、2025年

「印象派」の代表的な画家で日本でも人気の高いクロード・モネ。晩年を過ごしたジヴェルニーの自邸の庭に作られた、睡蓮の池を画題に描きあげられたのが「睡蓮」の作品群です。今回はフランスのパリにあるマルモッタン・モネ美術館から日本初公開作品を含む50点が来日。さらに、日本各地に所蔵される作品と合わせて展示され、作品数としては過去最大規模なのだそうです。

「睡蓮」は連作であり、描かれた時期よってさまざまな作風が見られます。今回は晩年期の作品が多く、色調やタッチに老境の芸術家の心境も垣間見ることができるのではないでしょうか。展示は年代別に分かれ、見進めるうちに当時世相を騒がせた第一次世界大戦の影響も作品に感じられます。

代表作を時代ごとに一堂に見ることができるので、クロード・モネの生涯の追体験のような時間になりました。

「モネ 睡蓮のとき」展示風景、京都市京セラ美術館、2025年

音声ガイドは睡蓮(Water Lily)のイメージから俳優の石田ゆり子さんが担当。優しい声色で作品と時代背景から作者の心情まで伝えてくれます。

睡蓮が水辺に浮かぶ姿を油絵の様々なタッチで描いたものが多いので、遠近と背景が曖昧にも感じられ、そこが魅力のひとつになっています。作品を鑑賞するときは間近で見たりしゃがんだりと視線を変えてみると、見え方にまた新しさを感じて楽しくなりますよ。

モネ 睡蓮のとき

〈期間〉2025年3月7日(金)~6月8日(日)
〈時間〉午前10時〜午後6時(入場は5時30分まで)
〈場所〉京都市京セラ美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町12)
〈休館日〉月曜 ※4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20250307-20250608