【コレ読んで!】残照の頂 続・山女日記

2025年1月31日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

残照の頂 続・山女日記
湊かなえ 幻冬舎(737円)

さまざまな過去を抱えて山を登る女性たちの物語

名だたる名山を舞台にした、女性たちの4つの物語。ただ山に登るだけではありません。仕事、友情、恋、別れ、人生に降りかかるさまざまなものを背負って、山頂を目指します。そこで彼女たちが見たものとは…。

僕自身も山に登るのですが、登った数だけそこにドラマがあります。一人で自分に向き合ったり、時には大切な人と共にしたり。山はそこにあるだけなのに、いろいろなことを教えてくれるのです。数ある山の中から、僕が昨年の夏に登った五竜岳と、学生の頃から何度も登っている滋賀の武奈ヶ岳が舞台だったのも何か縁を感じました。

山が好きな方もそうでない方も山に向き合いたくなる一冊です。

■本の紹介者
ことばのはおと
中村仁さん
 
http://www.kotobanohaoto.net/

(2025年2月1日号より)