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子どもや若い世代にハッとさせられたこと

普段なら、親として、また年長者として、教えたり注意することが多い子どもや自分より若い世代の人たち。そんな中、逆にその言動に〝考えさせられた〟ということはありませんか。今回は、読者のみなさんが、実際に〝ハッとさせられた〟体験談を紹介します。

背中を押してくれました 読者が元気が出た言葉とは

「おばちゃん、マスカラぐらいしたらいいのに」
OSさん 55歳

久々に会っためいから言われてドキッ。50歳を過ぎ、化粧といえばアイシャドーだけで、適当になっていました。

でもこの一言で「え?この年でも頑張っていいの?」という気持ちに。早速、買いに行きました。それからは、目元パッチリメイクに。年だからではなくいつまでも努力しなくちゃと、奮い立たせてくれました。

「私は〝日本の未来〟を育てているんです」
ATさん 55歳

大病を患った5年前、治療の副作用や後遺症でつらい思いをしました。生きる希望が見えず、暗い気持ちになっていました。

数年たったときに出会った、同じ病気の女性。若くして発病しましたが、家事、育児、保育士をしながら一生懸命に生きていました。そんな彼女が、「子どもたちが未来の日本を担っていくんです」と、なんとも壮大ですてきな言葉を語ってくれました。

彼女よりずっと年上にも関わらずいじけてばかりいた私には、仕事に誇りを持ち、輝いている姿がまぶしかったです。私も社会の役に立てる人になりたいとも思わせてくれました。

元気になった今は、成人式の振り袖の着付けの仕事をしています。彼女に負けないよう、未来を担う方々の節目を祝う日にふさわしい着付けを目指します。

「みんなが〝バーバ孝行〟をしたいと思う年齢に
なったんだから、申し訳なく思わなくていいんだよ」
YHさん 74歳

白血病やがんを乗り越えてきましたが、この3年は、心身ともに力が抜ける原因不明の症状に襲われることが6回。外出の怖さをこれほど感じたのは初めてで、生きる気力も失いかけていました。また、何より娘や息子に迷惑をかける心苦しさがありました。そんなとき、孫からメールでもらったメッセージが大きな糧に。申し訳ない気持ちのせいで寿命を縮めてしまう方が悲しいよとも言ってくれたんです。

生かされている間は目標を持って頑張ろうと思えましたし、弱音を吐いていたことが恥ずかしくなりました。当面は、出場が決まった詩吟の大会に全力を尽くします。来年は、数学検定にも挑戦しようかな。

その発想はなかったかも 深い知識や経験がないからこそ、気付けることがあるのかもしれませんね

「子どもは失敗するのが仕事ですから」
KSさん 47歳

10年ほど前、外出中に3歳の娘がタバスコの瓶を落として、中身を床にこぼしてしまいました。私は怒りながら拭いていましたが、次第にティッシュも足りなくなって…。すると、高校生くらいの女の子が自分のティッシュで拭くのを手伝ってくれました。そして「すみません」と言う私にこう一言。

初めての子育てで余裕もなく、周りの目ばかり気にしていっぱいいっぱいだった30代の私より、この子の方が大人だと思いました。今でも小さなことをがみがみと子どもに言ってしまったときに、思い出すことがあります。

「暑くてエアコンが効かなかったけど、これからは大丈夫だね!」
KMさん 44歳

以前住んでいたアパート。日当たりがよい部屋でしたが裏に家が建って一変。薄暗くなってしまいました。がっかりしている私に、小学生の息子が言ってくれた言葉。

私は、日当たりが悪くなったことしか考えていませんでしたが、違う角度からみたらよい所もあるのだなと。それからは、人付き合いや仕事でもいろいろな角度からとらえようと気持ちが変わりました。息子に感謝です。

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