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とある一日を大人の絵日記に

小学校時代の夏休みの代表的な宿題といえば─、そう、絵日記。懐かしい課題に大人が挑戦したら、どうなるでしょう。今回、京都の各ジャンルで活動する5人に、とある一日を絵日記にしてもらいました。絵のタッチや文字にも個性が発揮され、それぞれの日常が垣間見られる作品がそろいましたよ。

トロッコの運転中に出あえる、かわいい〝友達〟

嵯峨野観光鉄道 運転士
荘(しょう)真弓さん
運転士を目指したのは、旅先で大井川鉄道の女性鉄道マンを見かけたことがきっかけでした

2012年7月に「嵯峨野トロッコ列車」の運転士デビューをして、丸3年。もともとは窓口業務のスタッフとして入社した荘真弓さんでしたが、「乗務員になりたい」と訴え続けて、自社養成の運転士第1期生になったのだそう。

「仕事に打ち込めば打ち込むほど、その奥深さを感じる」と荘さん。

「運転席は、最前列で沿線の風景を楽しめる特等席かもしれません。時には野生のシカやサルに遭遇しながら、四季の移り変わりを肌で感じています」

最近は駅長業務なども加わり、さらに活躍の幅が広がっている様子です。

絵師・若冲の弟が描いた作品がゆかりの寺に

宝蔵寺 住職
小島英裕(えいゆう)さん
「ご縁のある場所で保管してほしい」と寄進され、兄弟の絵がそろうことになりました

小島英裕さんの生家、京都市中京区の宝蔵寺は、江戸時代の絵師・伊藤若冲の作品を所蔵する〝若冲ゆかりの寺〟。

6年前に住職になった小島さんが昨年から2月に開催している「寺宝特別公開」がきっかけとなり、若冲の弟である絵師・宗巌(そうごん)の「羅漢図(らかんず)」の掛け軸が寄進されました。

「床の間に飾られているのがその絵で、『羅漢図』を収納する箱書きをしている様子を描いてみました。箱書きとは、作品を収納する箱のふたに年月日や署名などを書き込むこと。寺宝をきちんと管理し、後世の鑑定でも重要な役割を果たす大切な作業ですから、身が引き締まる思いがします」

※宝蔵寺は、「寺宝特別公開」期間以外は非公開です

初イベント「宇治歴史夜噺」の準備の真っ最中

宇治市観光協会 主事
門川大晃(ひろあき)さん
花火大会とは違った雰囲気のイベントになりますので、宇治に新しい層が足を運んでくれればと思っています

門川大晃さんが担当する「宇治歴史夜噺―あをろしき お化け街道―」は、今年が初お目見え。例年行われてきた「宇治川花火大会」について、安全対策の見直しなどを慎重に実施することとなり、代替イベントとして企画されたものです。

「これは、消防署に出向いて打ち合わせをしたシーンです。主催者側として救護関係や参加者の熱中症対策を説明し、協議をしました。大勢の人が集まるイベントではこうした地道な安全対策がとても重要なんですよ」

同イベントは、いわば和風のハロウィーンともいえる百鬼夜行などを盛り込み、8月8日(土)・9日(日)の2日間に開催されます。

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