深草で学生たちが竹林を整備

2026年9月4日 

リビング編集部

竹の需要の減少などにより、手入れされなくなった竹林は、日本全国で課題となっています。「竹っと」は、龍谷大学の学生たちが立ち上げたサークル。地域の人たちと協力しながら、竹林整備を行っています。

撮影/桂伸也ほか

「サークル名には、『竹と一緒に活動する』『竹とともに生きる』『〝竹っ人〟=〝竹に関わる人〟でありたい』との三つの願いが込められているんです」。そう話すのは、同学の2回生で「竹っと」代表の大神芽吹(めぶき)さん。

昨年、政策学部の授業で深草地域の放置竹林について学んだメンバーが、今後も竹に関わり続けたいと2026年4月に立ち上げたサークルです。現在、2回生を中心に約10人が所属。月2回のミーティングと、月1回の竹林整備を行っています。

竹林整備には地主の許可が必要。そのため、「竹っと」は以前から竹林活用に取り組んでいる市民団体の活動に参加し、整備に携わっているそう。

サークル内には二つのチームが。活動方針を決めたり、地域の人たちと連絡を取りながら整備にも参加する「タケ」チーム、整備活動にのみ参加する「タケノコ」チームに分かれています。

取材をしたのは、8月の竹林整備の活動日。現場は、京阪「龍谷大前深草」駅から「深草トレイル」を徒歩で30分ほど進んだ先にありました。この辺りはタケノコの産地。道中、多くの竹林があり、中には「ここも放置竹林かも」という場所も。

現場に到着し、実際に竹林に立ってみると、斜面がきつく、竹を切るために移動するだけでも大変!

以前は重機を入れて階段を作るなど整備されていましたが、先代地主の高齢化により、数年前から手入れできないままになっていたといいます。

この日、作業の参加者は「竹っと」の大神さん、福井翔子さんを含め9人。竹を切る人、切った竹を1カ所に集める人など、手分けして進めます。

すでに5回、竹林の整備を経験しているという大神さん(左手前)と福井さん(左奥)。ノコギリの扱いもスムーズ
この日の作業に集まったメンバー。前列向かって右端が大神さん、同・左隣が福井さん。家族連れで参加した「竹っと」顧問の龍谷大学政策学部教授・清水万由子さん(前列中央)や他市民団体、行政職員も一緒に

高さ20mほどになる竹を安全に切るには、倒れてくる竹を支える人の協力が不可欠。1本切るごとに、さらに2mの長さにカット。シンプルな作業ですが、案外、時間がかかります。8〜9本の竹を処理するのに約2時間かかりました。

切った竹を斜面の下に落とす際、「竹、落としまーす」と声がけするなど、慣れた様子です

竹の課題と魅力をSNSで発信

「一度の活動できれいにするというより、継続した活動を目指しています」と大神さんと福井さん。2人は大学で放置竹林について学ぶまで、竹には無関心だったと振り返ります。

自分たちがそうだったように、現代では竹に触れる場が少なく、そもそも放置竹林のことを考えるチャンスがないのだと大神さん。

「私たちの取り組みをSNSで発信することで、竹にまつわる課題を多くの人に知ってもらいたいです。また課題だけではなく、竹は道具・食料・肥料などに活用でき、消臭効果があることも伝えられたら」

取材時に伐採した竹は後日加工。学内で流しそうめんの会を実施したそう。

伐採した竹を割って組み立て、「流しそうめんマシン」に。ちなみに、器や箸も竹から作ったそう

これまでにも、竹からメンマづくりに挑戦したり、メンマレシピを考えるミーティングクッキングを実施したり。今後も試行錯誤をしながら多くの人に竹のことを知ってもらえる活動を続けていきたいと言います。

活動の詳細はインスタグラムにて。「竹っと」(@bamboo.ryukoku)で検索。

(2026年9月5日号より)