
先月、幕を閉じた「大阪・関西万博」。これをきっかけに、海外への関心が高まった人もいるのでは。そんな人にぴったりな、家庭で作れる外国のグルメレシピを六つ紹介。いずれも現地でよく作られる料理だとか。クリスマスなどの集まりで用意すれば、自然と会話も盛り上がりそう。
撮影/畑中勝如

リンゴの酸味香る冬の煮込み料理
皇帝が愛したパンケーキを食後に
秋から冬にかけてリンゴの収穫が行われるフランス・ノルマンディー地方。料理にリンゴやカルバドス(リンゴを使った蒸留酒)を用いることも多いそう。「鶏むね肉とリンゴのソテー」もその一つです。ヘルシーな鶏むね肉にリンゴの甘酸っぱさがマッチした、冬の定番の煮込み料理。残ったソースはバゲットにつけて食べるのもおすすめだとか。
デザートには、オーストリアや南ドイツで親しまれるパンケーキ「カイザーシュマーレン」はいかが。シュマーレンは〝ごちゃまぜ〟という意味。皇帝(カイザー)が愛したスイーツとも伝えられています。

教えてくれたのは
欧州料理&バル
Ciel(シエル)
三浦光章さん
山科区竹鼻西ノ口町35-10

材料(2人分)
- 鶏むね肉約300g(大きめにカットする)
- リンゴ1/2個(細めのくし形に切る)
- タマネギ1/4個(ざく切りにする)
- マッシュルーム4個(たて半分に切る)
- ブランデー(あればカルバドス)30cc
- シードル(リンゴを発酵させて作るお酒。リンゴジュースでも可)100cc
- 生クリーム15〜20cc
- ブイヨンまたはコンソメ(あればフォンドボー)20g
- 小麦粉適量
- 塩適量
- オリーブオイル大さじ1
- バター20g
作り方
〈下ごしらえ〉
鶏むね肉は下ごしらえをするのがおすすめ。塩15g、砂糖3gを加えた水300ccに鶏むね肉を4時間〜一晩浸しておくと、しっとり柔らかく仕上がります。鶏むね肉の水気は切っておきましょう
- タマネギを透き通るまで塩ゆでする(3分ほど)
- フライパンにオリーブオイルを引き、半量のバターを加える。火を付け、小麦粉を表面にまぶした鶏むね肉を入れ、中火で焼く。両面が焼けたら取り出す
- ❷のフライパンに残りのバターを入れ、リンゴを焼く。マッシュルームも加え、焼き色がついたら、❶❷を入れる。半量のブランデーとシードルを入れる
- 生クリームとブイヨンを入れ、とろみが付いたら、残りのブランデーを加え、塩で味を整える
※好みでディルやピンクペッパーをかける

材料(13cmのスキレット1個分)
- 卵黄1個
- 卵白1個(砂糖適量を加えて泡立てる)
- グラニュー糖25g
- 小麦粉30g
- 牛乳30cc
- 溶かしバター10g分
作り方
- 卵黄とグラニュー糖を混ぜ合わせ、そこに小麦粉をザルでこしながら振りかけ、混ぜる。牛乳を数回に分けて入れ、最後に溶かしバターを加える
- 卵白を❶に加える
- スキレットにバター(分量外)を塗り、❷を流し入れ、180度で余熱したオーブンで15分焼く
- 焼き上がったパンケーキをスキレットの中で一口サイズに切る
※❸でラムレーズン、シナモンパウダーを振りかけると本格的な味わいに
※❹でアイスクリームやジャム、ミントの葉、お好みのフルーツソース(市販)でトッピングしてもよい

モチモチの皮もおいしい水ギョーザ
ナスのディップは中東で人気
ロシアの伝統的な水ギョーザ「ぺリメニ」は、かむほどに甘みを感じるモチモチの皮とジュワッとあふれる肉汁がおいしい料理です。現地では牛肉や羊肉がよく使われますが、豚肉や鶏肉でもOK。ケチャップやマヨネーズとの相性も良いのだそう。
ナスとトマトと卵のディップ「ミルザガセミ」は中東で人気のメニュー。ナンやバゲットと一緒に食べることが多いとか。

教えてくれたのは
アラシのキッチン
アラシさん
左京区聖護院山王町16-4
サンプラザ2階

材料(3、4人分)
- 合いびき肉300g
- タマネギ1個(みじん切り)
- 溶き卵1個分
- 小麦粉200g
- おろしニンニク小さじ2
- パセリ適量
- 塩、コショウ適量
作り方
- ボウルに小麦粉と水(200ml、分量外)を入れ、溶き卵を加えてこねる。ラップをかけて、常温で30分寝かせる
- 合いびき肉とタマネギに、塩、コショウ、おろしニンニクを加え、粘りが出るまでよくこねる
- まな板に小麦粉(分量外)を軽く振って❶をのせ、平らに伸ばす。コップのふちなどで丸く切り、❷を乗せ、包む
- 鍋に水(分量外)と❸、少量の塩とオリーブオイル(分量外)を入れてからゆでる。浮いてきたら、取り出してお湯を切る。仕上げにパセリをふりかける
※好みでサラダ、ケチャップ、マヨネーズを盛り付ける

材料(3、4人分)
- ナス4本(皮付きのまま焼き、皮をむいて、みじん切りにする)
- トマト小4個(皮をむいて細かく切る。カットトマトの缶詰1個でも可)
- ニンニク4片(おろす)
- 卵2個
- オリーブオイル大さじ1.5
- ターメリックパウダー小さじ1弱
- 塩、コショウ適量
作り方
- フライパンにオリーブオイル、ニンニク、トマト、ターメリックパウダーを加えて10分炒める。ナスを加え、さらに10分炒める
- 別の鍋でスクランブルエッグを作り、 ❶に加え、塩、コショウで味をととのえる
※付け合わせには市販のナンを
※好みでトマトスライスを盛り合わせてもよい

うま味とコクを楽しむ煮込み料理
豊かな香りに包まれるお祝いご飯
トウモロコシ粉を練って作る「ウガリ」を主食にしているタンザニア。「ウガリ ナ ムチュージ ムチチャ」は、定番の家庭料理で、「ウガリ」を「ムチュージ」(トマト煮込み)に付けていただきます。「ウガリ」の代わりにご飯と食べてもおいしいとか。副菜でよく好まれる「ムチチャ」を付け合わせに。
豊富なスパイスが香る「ピラウ」は、現地のごちそうご飯。材料をフライパンで炒めた後、炊飯器で仕上げます。

教えてくれたのは
アール エム アシリ
カフェ アンド ダイニング
松岡レナタさん
伏見区東浜南町694-7

材料(3、4人分)
〈ウガリ〉
- トウモロコシ粉300g
- お湯600g
〈ムチュージ〉
- 鶏むね肉300g(食べやすい大きさに切る)
- タマネギ1/2個(くし切り)
- ジャガイモ1個(乱切り)
- ニンジン1/2本(乱切り)
- ニンニク2片(刻む)
- ショウガ10g(おろす)
- 塩、コショウ適量
- Aトマトペースト大さじ1、クミン・シナモン・ターメリックパウダー(カレー粉でも可)各小さじ2
〈ムチチャ〉
- オクラ4、5本(細かく切る)
- ホウレンソウ(細かく切る)100g
- タマネギ(みじん切り)1/2個
作り方
ウガリを作る
- トウモロコシ粉にお湯を入れ、粘りが出るまで混ぜ合わせる
ムチュージを作る
- フライパンにサラダ油(分量外)を引き、タマネギを炒め、そこに鶏むね肉、ジャガイモ、ニンジンと、半量のニンニク、ショウガ、塩、コショウを加え、具材が浸るくらいの水(分量外)を入れる
- 15〜20分ほど煮込み、Aと、残りのニンニクを加える
ムチチャを作る
- オクラ、ホウレンソウ、タマネギをサラダ油(分量外)を引いたフライパンで炒め、塩、コショウ(分量外)で味を整える ※炒める代わりにゆでてもOK
- ウガリ、ムチュージ、ムチチャを皿に盛り付ける
※好みでハバネロやトウガラシペーストを添える

材料(3、4人分)
- 鶏もも肉1枚(細かく切る)
- タマネギ1/2個(みじん切り)
- ニンジン1/2本(おろす)
- 米(あればジャスミン米)1合
- ニンニク2個(刻む)
- クミン、シナモン各小さじ1弱
- 塩、コショウ適量
作り方
- フライパンにサラダ油(分量外)を引き、タマネギを炒め、鶏もも肉を加える。ニンニクとクミン、シナモン、塩、コショウを入れる
- 生米を、❶に入れて軽く炒める
- ❷を炊飯器に入れ、ニンジンを加える。水は米の位置と同じくらいまで入れ、炊飯する
※❶でカルダモンパウダーを加えるのもおすすめ
※付け合わせで、キャベツ、タマネギ、ニンジンのサラダ(レモンと塩で味付け)やトマト、キュウリなどを添えてもよい
(2025年11月29日号より)
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