
静電気で髪が広がる、顔に張りつく…。秋冬にそんな経験をする人もいるのでは。この時期に意識したいヘアケアとは。
イラスト/オカモトチアキ
主な要因は、空気の乾燥
髪だけではなく頭皮にも影響が
秋冬の髪には、どんなトラブルが起きやすいのでしょう。美容師で、京都美容専門学校の嘱託教員も務める高木正文さんによると「お客さんからよく聞くのは、髪がパサパサする、広がってまとまらない、抜け毛が増えるなどです」。
では、その要因は?
「パサつき、広がりの最大の原因は空気の乾燥、暖房による乾燥です。カラーやパーマなどで傷んだ髪、また内部の脂質が減って空洞化した40代以降の人の髪は、より影響を受けやすいでしょう」
頭皮はどうでしょうか。皮ふ科医で、京都府立医科大学 大学院医学研究科の皮膚科学准教授・益田浩司さんは「気温が下がり、湿度が低くなると、頭皮も乾燥しやすくなります」と話します。
「乾燥すると皮ふのバリア機能が低下して刺激に弱くなり、かゆくなることが。頭皮の角質がポロポロとめくれ、大きなフケとして目立つケースもあります」
教えてくれたのは

皮ふ科医/
京都府立医科大学
大学院医学研究科
皮膚科学 准教授
益田浩司さん

美容師/
京都美容専門学校
嘱託教員
高木正文さん
夏に受けたダメージも要因に
トラブルのもとは乾燥以外にも。「寒さで血流が悪くなると、頭皮に栄養が届きにくくなります。髪の成長が阻害されることで、抜け毛の要因になる場合があります」と益田さん。
高木さんによると「夏に浴びた強い紫外線や、食欲不振による栄養不足、疲れといったダメージが髪に表れる季節」とも。次章で対策を聞きました。
専門家がアドバイス
これまでの習慣やヘアケア方法の見直しを
前章で紹介したトラブルに対して、高木さんは「髪質は一人一人違いますし、季節や状況によっても変わってきます。今の自分に合ったケアを行いましょう」と話します。益田さんからは「頭皮の健康を保つためには、バランスのとれた食事や十分な睡眠、ストレスをためないといった生活の見直しも大切です。かゆみがひどい、フケが異常に増えた場合は皮ふ科を受診してください」と助言も。
下記の対策を参考に、これまでの習慣やケアを見直してみては。

頭皮がかゆく、フケが多くなる

前述の通り、頭皮のバリア機能が弱まると、かゆみの原因に。ビタミンB2・B6は皮ふの健康維持を助けるといわれています。食事の内容が偏りがちの人は、ビタミンB群を多く含むレバーや卵、牛乳などを摂るよう意識しては

冬場なのに髪がベタつく

人によっては、乾燥から頭皮を守ろうと皮脂が過剰に分泌されていることも。使っているシャンプーや普段の髪の洗い方を改める、また保湿ケアを取り入れて、頭皮用の保湿ローションを使ってみるのも有効だと思います。ドラッグストアで手に入りますよ

髪の静電気、何とかならない?

入浴後に洗い流さないトリートメントなどで保湿すれば、予防になります。カラーやパーマによる傷み、加齢によるダメージがあるなら、浸透力の高いミストタイプがおすすめ。手でもみ込み、クシを通すとより早く潤いを補えますよ。外出前は、保湿力の高いクリームタイプを塗っても。髪がまとまりやすいので、乾燥を防ぎつつスタイリングもできます

ヘアケアのポイントを、高木さんに聞きました。できるだけ毎日の習慣にして、髪や頭皮をいたわって。「正しい髪の洗い方・乾かし方でケアすれば、ツヤのあるきれいな髪に近づきますよ」
【 ブラッシング 】
髪をぬらす前にヘアブラシで髪の絡まりをほぐし、汚れを取ります。ブラシは木や動物の毛など、静電気を帯びにくい自然素材を選ぶとよいそう
【 予洗い 】
シャンプー前には予洗いを。髪と頭皮をぬらすだけではなく、1〜2分ほどしっかりお湯で洗うと、汚れの7割ほどを落とせるといいます。「ヘアオイルやワックスなども落ちて髪の中に水分が入りやすくなり、泡立ちよく、シャンプーの成分も浸透しやすくなります。湯温は40度以下で」
【 洗う 】
シャンプーは手のひらでのばしてから髪に。指の腹を頭皮に当て、優しく小刻みに動かして泡立て、髪全体になじませます。「泡を髪にもみ込むようなイメージで。毛先には特に丁寧に、下から手で包むようにしてもみ込みましょう」

【 乾かす 】
ぬれた髪は傷みやすいため、早くきちんと乾かすのが大事。最初は乾きにくい根元を。「ドライヤーは頭皮が熱くならない距離から。下から温風を当てると、うろこ状に重なったキューティクルの間に風が入り、早く髪が乾きます。このキューティクルが開いたままだと、静電気を帯びやすく広がりの原因に。9割がた乾いたら、次は毛流れに合わせて上から下へドライヤーを当てるとキューティクルが閉じて整い、ツヤ感が出ます。最後は冷風で引き締めを」
【 ヘッドマッサージ 】
マッサージのタイミングは、頭皮が柔らかくなっているお風呂上がりに。「両手を組んで頭頂部に当て、頭皮を押し上げるように手のひらでもみます。手を前後に動かして額の周りや後頭部まで頭の上半分をまんべんなく。側頭部は、片手で手のひらで小さな円を描くようにもみましょう」

(2025年11月15日号より)
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洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要以上に皮脂を取り除いてしまい、乾燥の原因になります。冬場は汗もかきにくいので、頭皮や髪がダメージを受けている人は、汚れを落とす湯洗いだけにし、シャンプーは2日に1回にするという手も。自分に合うシャンプーの選び方、洗い方は行きつけのサロンで担当美容師に相談してみては。その人の髪質やダメージを踏まえて、適切な提案をしてくれると思います