日常生活での対話型AI活用術

2025年11月7日 

リビング編集部

ますます広がりを見せる、ChatGPT(チャットジーピーティー)などの対話型AI。家庭でも活用できる場面はたくさんあります。使い方や注意点をチェックして、日常にうまく取り入れてみませんか。

※特集内の情報は、2025年9月取材時のものです イラスト/かわすみみわこ

AIとは、artificial intelligence(人工知能)の略で、人間のように学習したり、判断したりできるコンピューターシステムのこと。その中でも近年注目されているのが、人間とコンピューターとのやり取りで文章や画像、アイデアを生むことができる対話型AIです。代表的な種類として、ChatGPT、gemini(ジェミニ)などが挙げられます(表参照)。パソコンやスマートフォンから、サイトまたは端末に保存したアプリに文章を打ち込めば応答します。音声機能を使って話しかけてもOKです。

「いずれの種類も日進月歩で発展しています。無料版と有料版がありますが、以前よりも無料版の回数制限が緩和され、無料でも十分楽しめるようになりました。困りごとの解決策を教えてくれて、話し相手にもなります。使いこなせば、相棒のような存在になるかも」と話すのは、京都橘大学工学部教授の松原仁さん。

ChatGPT、gemini、Claud(クロード)、Perplexity(パープレキシティ)

  • 年齢、性別など自分の情報を詳細に伝える
    自宅の場所、自分の年齢、好きな食べ物などをあわせて伝えると、より希望に合った情報が得られやすいそう。
  • 具体的に聞く
    例えば、「〇〇や〇〇という絵本が好き。他におすすめの絵本はある?」というように、自分の好みを例に挙げて具体的に聞くのがおすすめとのこと。
  • 気に入ったら一つの種類を使い続ける
    過去のデータが蓄積されていくので、より自分に合った回答になりやすいそう。

情報を調べることができる対話型AI。インターネット検索との違いは、要望をたくさん出せることだといいます。

「例えば、お店を探すとき、地域やジャンルだけではなく、予算、人数、個室など、求める条件を好きなだけ入力しても、それに合わせて応答してくれます。グルメサイトの口コミも参考にし、お店をピックアップしてくれますよ」

過去の情報が蓄積されていくのも大きなポイントの一つ。「自分の好みを分かってくれるので、より希望に沿った情報を出してくれます」

ただし、使用時には注意点も。「対話型AIが100%正しいわけではありません。ときには疑うことも大切です。対話型AIも各社からたくさん登場していますが、セキュリティーの観点から安易に使用するのは危険です。上表にあるような広く浸透しているものを使うようにしましょう」

教えてくれたのは
京都橘大学 工学部 教授 工学部長
松原仁さん

家庭で役立つこと

対話型AIを使って、身近でできることを紹介します

※対話型AIによる回答は必ずしも正確ではありません。参考程度にとどめておきましょう
※ChatGPTの画面はイメージです

冷蔵庫の写真を撮って、献立の希望数を伝えればOK。完成後の料理写真を送れば、カロリーや栄養バランスも分かります。

人には言いにくいことでも話しやすく、その解決策を聞くこともできます。多くの対話型AIは同じ話をしても怒らず、何を言っても受け入れてくれます。音声機能を使えば声色で怒りや悲しみの感情を把握してくれることも。
「友人や知人と話したいけれど予定が合わないときにも、気軽に話せますよ」(松原さん)

読むのが面倒な家電の取り扱い説明書や保険の重要事項説明書などの長い文章も、写真やデータを送ったり、文章を入力すれば要点を書き出してくれます。

カビなどの汚れの写真を撮って送ると、それが何の汚れかを教えてくれ、おすすめの洗剤や落とし方を挙げてくれます。

「写真を撮る時間帯や、構図などを写真にあわせて細かくアドバイスしてもらえて、びっくりしました。写真の勉強にもなりそう」(編集部)

季節のあいさつなど、希望の文字数に合わせ、文面を考えてくれます。くだけた口調や、きちんとした口調に変換することも可能です。「同じ言葉の重複を避けた文面の作成にも役立ちます」

自分の顔写真をアップすると、第一印象や、似ている芸能人などを教えてくれます。

多言語の翻訳が可能。長い外国語の文章を、日本語で短くまとめることも。一瞬で反応してくれるので、音声にすれば、旅行時にも使えそうですね。

自作の歌詞に、メロディーをのせられます。曲に合わせた歌詞も考えてくれるとか。

資料を撮影し、その写真を送るだけで、文字起こしをしてくれます。紙の資料をデータにして保存したいときに便利。

(2025年11月8日号より)