リビング読者に人気の資格

2025年9月5日 

リビング編集部

「何らかの資格を取得したことがありますか」と読者に聞いたところ、回答者734人中350人が「ある」でした。「これから取得したい、気になっている資格がある」という人は、314人。読者に人気の資格とは—。

※2025年8月、リビングメール会員にアンケートを実施。有効回答数734人

  • おばあちゃん子だったので、お年寄りを見ると何か手助けしたいという思いがありました。「介護職員初任者研修」を取得したのは、祖母の介護の手伝いをしていたときです(58歳)
  • 50歳になって自分を見直したとき、人の役に立つ仕事に関わりたいと「介護福祉士」を取得(59歳)
  • 「簿記」を取得したことで、経理の仕事の流れなどがよくわかった(60歳)
  • 病気になったことをきっかけに、病院で働きたいと思った。医療事務の仕事で医療に携われたらと資格をとった(55歳)
  • 年金や相続の知識を勉強するため、「FP」2級を取得(61歳)
  • 仕事で不動産に関わっていたため、「宅建」を取得。家を買う際に、価格が適正か、手続きに問題がないかなど自分で情報を精査できた(42歳)

ほか、ITパスポート、気象予報士、キャリアコンサルタント、防災士、登録販売者、電気工事士など

  • 気象予報士の勉強をして、気象に関する知識を得たい(47歳)
  • 日進月歩のIT社会に少しでも取り残されないよう、IT関連の資格を取りたい(51歳)
  • 家のコンセントの補修を行いたいが、電気工事士の資格がないといけないから(66歳)

読者アンケートで、「資格を取得したことがある」と答えた350人のうち最も多かったのが、介護関連の資格。46人と約13%の人が取得していました。国家資格である「介護福祉士」をはじめ、介護の入門的な資格「介護職員初任者研修」(注)など。「福祉の仕事をしたい」(46歳)「介護の職場でのスキルアップのため」(56歳)といった仕事に生かすという理由だけではなく、「親の介護に必要と思って」(66歳)などと〝家族のために〟という声も多く寄せられました。

読者に人気の高かった資格5位までを上記に掲載していますが、ほかに「衛生管理者」「ITパスポート」「調理師」「保育士」なども複数あがっていましたよ。

また、「これから取得を考えたい資格」についても、介護関連が314人中30人と約9.5%で1位。介護関連をはじめ、読者から注目されている資格を五つ具体的に紹介しています。

(注)2013年4月に「訪問介護員(ホームヘルパー)2級」資格制度から移行

「読者がこれから取得したい、気になっている資格」のなかで、五つをピックアップ。いずれも、国や都道府県が認可している資格です。実際に、どのようなことができるのか、取得するにはどうすればいいのか、まとめてみました。既にその資格を取得している読者の声もチェックして。

農業や漁業、企業などとも連携

気象予報士

異常気象ともいえる昨今、日々の暮らしに役立てたいと、気象に興味を持つ人が増えているようです。

「気象予報士」は、気象庁からの高度な観測データなどを元に予測した気象情報を提供します。民間の気象会社では、配置が義務付けられているとか。

テレビなどの天気予報番組で解説するだけではなく、農業・漁業といった産業界や気象情報が必要な企業・団体、防災関係の機関と連携し幅広く活躍しています。

所管は気象庁。試験に合格後、気象庁長官の登録を受けて、「気象予報士」の資格が取得できます。

読者の声
一日の中でも気温の変化が予測できるので、朝に確認してその日の服装を考えたり、寒暖差を把握することで体調管理にも役立ちますよ(38歳)
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職業生活の設計やスキルアップの
相談に対応するプロ

キャリアコンサルタント

2016年に国家資格となった、キャリアコンサルタント。働く人たちの職業選択、職業生活の設計やスキルアップに関する相談に応じて、助言や指導(キャリアコンサルティング)を行う専門家です。企業のほか、ハローワークや教育機関、若者自立支援機関などで活動していますよ。

試験は、厚生労働大臣が認定する講習の課程を終了している、またはキャリアコンサルティングに関する3年以上の実務経験があるといった試験要件をクリアしている人が受けられます。合格し、キャリアコンサルタント名簿への登録が必要。資格は5年ごとに講習を受けて更新が可能。

読者の声
今まで自己流で学んできたカウンセリングや心理学に関わる知識が、この資格によって体系化され、自分の人生における課題解決にもヒントになっています(59歳)
詳しくは

住まいや店舗の配線工事を
する際に必要です

電気工事士

「家庭内のコンセントの補修をしたい」という読者がいましたが、住まいの電気工事(※)は、「電気工事士」の資格を持つ人でないとできません。

「電気工事士」は、電気工事士法という法律で定められた、国家資格。低電圧で受電する一般家庭や商店街の屋内配線設備、太陽電池発電設備などの工事に従事できる第一種と、高電圧で受電する小規模ビルなどの工事も可能な第二種があります。

誰でも受験できますが、第二種は技能試験も。合格後の免状の交付は、各都道府県に申請します。

※電圧600ボルト以下で使用する差し込み接続器、ねじ込み接続器とコードを接続する工事などは、軽微な工事として資格がなくても可能〈参考〉経済産業省のホームぺージ内「電気工事士等資格が不要な『警備な工事』とは」

読者の声
仕事で必要なので取得しましたが、自分で電気の工事ができるのはいいですよ(59歳)
詳しくは

さまざまな業種や職種で役立ちます

ITパスポート

ITとは、インフォメーションテクノロジーの略で、情報技術のこと。パソコンやスマートフォン、インターネットなどを指します。

IT化が進む現代社会では、どんな業種や職種でも役立つといわれる、「ITパスポート」(通称・iパス)。ITに関する基礎的な知識があると証明する、国家資格です。所管は経済産業省。

試験には、ITを業務に活用するための、AIやビッグデータなどの新しい技術、マーケティングや経営戦略といった知識についても出題されます。合格後に送付される合格証書が資格所得の証明に。合格証明書な場合は、申請が必要です。

読者の声
聞いたことはあっても、どういう意味なのか、どういう場面で使うのかわからなかった専門用語の数々を体系的に理解することができて、 作業がスムーズに進みます (42歳)
詳しくは

介護の現場で働く多くの人が
目指す国家資格

介護福祉士

高齢社会の今、介護を必要とする人たちが増えています。合わせて、介護施設や訪問介護などの現場で仕事をする求人数も増加。読者が取得している、また気になる資格としても、一番人気というのも、うなずけます。

介護職員として働く人の多くが目指すというのが、国家資格の「介護福祉士」です。ただ、受験には実務者研修(下表参照)の終了と、3年以上の実務経験が必要。合格した後、登録書の交付を申請します。

「パート合格」の導入

2024年に公表された「第9期介護保険事業計画」に基づく介護職員の必要数の推計によれば、2040年度までに新たに約57万人の介護職員が必要とされているとか。

そこで2025年(令和7年)度から、介護福祉士国家試験に「パート合格」が導入されることに。

これは、試験をいくつかの科目のパート(グループ)に分け、一部のパートが合格水準に達していれば、翌々年までそのパートの受験は免除されるというもの。次年度は、不合格のパートの勉強に集中できます。介護福祉士を目指しやすくなりますね。

介護福祉士実務者研修450時間介護福祉士となるための必須の研修
介護職員初任者研修130時間介護職員として働くうえで基本となる知識や技術を身につける※旧ヘルパー2級相当
生活援助従事者研修59時間生活援助中心型のサービスに従事する人に必要
※いずれも各都道府県による研修制度です

読者の声
身につけた知識で困っている人にアドバイスできた(53歳)
仕事ではスキルアップできて、高齢の親の世話もスムーズにできた(57歳)
詳しくは

(2025年9月6日号より)