
暑い日が続くと、食欲が低下しがち。そんなときには、さっぱりしたスイーツを食べるのもいいですね。夏休み、華やかなスイーツづくりに挑戦しませんか。
※レシピには、それぞれ冷やす時間が必要です 撮影/畑中勝如
暑い日には、かんきつ系の果物や乳製品を取り入れて
「〝夏バテ〟は、食欲不振によって食事量が低下し、ビタミンやたんぱく質といった必要な栄養素の摂取量が減ることが原因といわれています」。そう話すのは、「京都栄養医療専門学校」の講師で栄養士の増田友輔さん。
そのため、3食の食事でとり切れない分は間食を利用し、不足した栄養を補うことも一つの方法だとか。
「オレンジやグレープフルーツ、レモン、キウイは、ビタミンCが豊富です。かんきつ系の果物には、一時的な疲労回復に役立つといわれるクエン酸も含まれています。酸味は食欲を増進させる効果も期待できますよ」
夏場は発汗量が増えることで、水分も不足しがち。体の水分が減ると、倦怠(けんたい)感や頭痛、めまいを引き起こす要因にもなります。意識的に水分量を増やす必要があるそう。「飲み物での摂取に加えて、水分豊富な果物も取り入れてみてください」
幅広いビタミンをとるには、果物に加えて緑黄色野菜を。トマトはビタミンAを包有しています。
不足したたんぱく質を補うには、牛乳やヨーグルトなどの乳製品もおすすめだとか。
清涼感たっぷり ミントで後味も爽やかに
すいかとベリーのフルーツテリーヌ

御所南で「フランス菓子教室girasol(ヒラソル)」を開く権藤由子さんが教えてくれたのは、スイカのゼリー。
「作り方のコツは、型に密着させるようにスイカを敷き詰めること。そうすることで断面がきれいに仕上がります」
甘酢っぱいベリー類とスペアミントを合わせているため後口が爽やか。スイカとベリーの代わりに、グレープフルーツやオレンジなどを使ってもおいしくでき上がるそう。
材料
パウンド型(長さ17cm×幅7cm×高さ6cm・底が抜けないタイプ)1本分
- スイカ(可食部)400g(大玉約1/8個)
- 粉ゼラチン15g
- A=水160ml、グラニュー糖70g
- B=スペアミント6g、冷凍ミックスベリー110g
※好みでイチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、エディブルフラワー、粉糖
作り方
- 型の内側にクッキングシートを敷く ※液もれが気になる場合は型をアルミホイルで巻く。側面は型より高くなるように巻く
- スイカは種を除き、スプーンなどでくり抜き、❶の型の底、側面に並べる。残りのスイカを型に入れる。平らに敷き詰め、冷蔵庫で冷やしておく
- 小鍋にAを入れ、グラニュー糖が溶け、沸騰したら火を止める。粉ゼラチンを入れてよく混ぜ、溶かす
- ❸にBを加え、約10分ふたをして蒸らす。ミントを取り除き、35度ぐらいになるまで氷水を入れたボウルで冷やす
- ❷に❹を静かに流し入れ、スプーンなどで平らにならし、上から密着するようにクッキングシートをかぶせる。冷蔵庫で2〜3時間冷やす
- 型の上に平らな皿を置き、ひっくり返す。型を外し、クッキングシートをはがす。好みでイチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、エディブルフラワーなどを飾り付け、粉糖をふりかける
スパイシーさがポイント ギリシャヨーグルトで時短に
ライムとスパイス風味のレアチーズケーキ

「グレープフルーツと市販のベルギーのビスケット『スペキュロス』、ギリシャヨーグルトを使った簡単レアチーズケーキもおすすめです」と権藤さん。
「『スペキュロス』に含まれるスパイスがきいた、酸味のある冷たいデザートは食欲増進につながります」
水切りをしなくていいギリシャヨーグルトは時短調理にも便利だとか。
「作り方のポイントは、クリームチーズを人肌くらいの温度に温めてから溶かしたゼラチンを加えること。そうすることでダマになりにくく、口あたりも良くなります」
材料
デコレーション型(直径15cm・底が抜けないタイプ)1台分
- スペキュロス100g
- 無塩バター40g
- クリームチーズ200g
- 粉ゼラチン8g
- ギリシャヨーグルト200g
- ライムスライス・ライムの皮・ミント各適量
- A=グラニュー糖40g、卵黄1個、ライム果汁小さじ4
- B=グレープフルーツ(ホワイト、ルビー)各1個
※スペキュロスの代わりに、市販の手に入りやすいビスケットを使用しても可。その場合、下記②の工程でビスケットをくだいたときにシナモンパウダーをかけて
作り方
- 型の底と側面に1枚ずつクッキングシートを敷く。底のサイズより少し大きめにカットした丸いクッキングシートを用意する。側面用は帯状にカット。側面の高さ、型の1周分の長さよりもそれぞれ少し長めにカットする。それらを底と側面にぴったり敷く
- 細かく砕いたスペキュロス、溶かした無塩バターを合わせる。❶に広げて、均一になるよう、スプーンなどの背でしっかりと押さえて敷き、冷やす
- 耐熱ボウルにクリームチーズを入れ、電子レンジ(600w)で10秒ずつ様子を見ながら3〜4回かけて柔らかくし、35度程度に温める
- ❸にAを加える。順に入れて、都度しっかり混ぜる
- 粉ゼラチンは耐熱容器に入れて、大さじ2の水(分量外)でふやかす。電子レンジで10秒ずつ2〜3回加熱して溶かし、60度ぐらいにする
- ❺を❹に入れてよく混ぜ合わせる。ギリシャヨーグルトも加えてさらに混ぜ合わせる。❷の型に流し入れ、冷蔵庫で2〜3時間冷やし固める
- しっかりと固まったら、ラップを敷いた皿を型の上に被せ、型ごと押さえてひっくり返し、型とクッキングシートを外す。ケーキを盛り付ける別の皿を上に被せ、皿と皿を押さえてひっくり返し、上の皿とラップを取り外す
- 薄皮をむいて実を取り出したBをケーキの上に交互に並べ、上にライムスライス、ライムの皮、ミントをちらす

レシピを教えてくれたのは
フランス菓子教室 girasol(ヒラソル)
権藤由子さん
豆乳、メープルシロップを使用軽やかな食感です
キウイとオレンジの夏プリン、
メープルレモンソース添え

「酸味と甘さのバランスが良い一品です」とは、城陽市の料理教室「くふうど料理研究」を主宰する井浦五百子さん。
「牛乳や生クリーム、グラニュー糖の代わりに、豆乳と豆乳ヨーグルト、メープルシロップで作った甘さ控えめなプリン。食感が軽やかで、食欲のない朝食にもおすすめです」
トッピングのキウイとオレンジは、好みに並べて盛り付けを楽しんで。
材料
130ccのグラス4個分
- キウイ1個
- オレンジ8房
- A=無調製豆乳150cc、コーンスターチ13g、粉寒天1g
- B=豆乳ヨーグルト200g、ココナツオイル小さじ2
- C=オレンジ果汁大さじ2、メープルシロップ大さじ1〜2、塩ひとつまみ
- ソース=レモン汁大さじ1、メープルシロップ大さじ1.5、水大さじ1
※好みで豆乳クリーム、タイム
作り方
- 鍋にAを入れて10分ほど置き、なじませる。Bを加え、泡立て器で混ぜながら中火で加熱し、ふつふつしてきたら弱火で3分ほど加熱する。火を止めてCを加えてよく混ぜる
- カップに❶を注ぎ入れ、冷蔵庫で2〜3時間冷やし固める
- ソースの材料を混ぜておく
- ❷の上にソースをかけ、角切りにしたキウイ、オレンジをのせる。好みで豆乳クリーム、タイムを添える
切って煮るだけのトマトジャムはフルーツマリネとも好相性
自家製トマトジャムと柑橘の夏パフェ

井浦さんが二つ目に紹介してくれたのは、夏に補給したい栄養素が摂れるフルーツパフェ。
「爽やかな甘さのトマトジャムは、フローズンヨーグルトやかんきつ類ともよく合います。一緒に食べてみて」
「フローズンヨーグルトはナッツを加えることで濃厚な味わいになり、満足感が得られます。今回のレシピでは、アガべシロップを使いましたが、メープルシロップや市販の甘味料でアレンジしてもOKです」
材料
250ccのグラス4個分
- トマトジャム=完熟トマト2個、アガべシロップ大さじ2〜3、レモン汁小さじ2、シナモンパウダー・塩各少々
- A=オレンジ・グレープフルーツ各1/2個、キウイ1個、レモン果汁少々、アガべシロップ小さじ1
- B=豆乳ヨーグルト150g、カシューナッツ30g(3時間浸水し、水切りしたもの)、メープルシロップ大さじ1〜2、レモン果汁大さじ1、レモンの皮のすりおろし少々、(あれば)バニラパウダー少々
※好みでグラノーラ、ホイップクリーム、レモンスライス、レモンの皮
作り方
- トマトジャムを作る。トマトを湯むきし、1cm角に切る。小鍋で、ほかの材料と合わせて煮詰め、艶が出たら火を止めて冷やす
- フルーツマリネを作る。Aの果実(かんきつは薄皮をむいて実を取り出す、キウイは角切りに)をレモン果汁とアガべシロップで漬けておく
- フローズンヨーグルトを作る。Bをボウルに入れてブレンダーやミキサーなどを使ってなめらかなクリーム状にする。冷凍庫で約1時間冷やし、かき混ぜて再び冷凍庫へ。ジェラート状になるまでこれを繰り返す(3時間ほど必要)
- グラスにトマトジャム、フローズンヨーグルト、フルーツマリネの順に入れる。好みでグラノーラ、ホイップクリーム、レモンスライス、レモンの皮をトッピングする

レシピを教えてくれたのは
くふうど料理研究
井浦五百子さん
(2025年7月12日号より)
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