コケが美しい寺院の庭

2025年6月27日 

リビング編集部

京都の寺院には、美しいコケを見ることができる庭が数多くあります。青々としたコケが広がる爽やかな風景を眺めに行きませんか。天候にかかわらず、屋内から観賞できますよ。

木漏れ日がつくる緑の濃淡

「建仁寺」の庭の一つである「潮音庭(ちょうおんてい)」。向かい合う二つの書院とそれをつなぐ回廊の中にあり、コケ庭を四方から眺めることができます。
コケの上には渦を描くように石が並び、どの方向から見ても美しい眺めになるよう計算されているとのこと。葉の間から差す日が、コケの上に模様を描き緑の濃淡をつくります。

書院からは座って庭を眺められます 写真提供:建仁寺

建仁寺

  • 東山区大和大路通四条下ル小松町584
    (市バス「東山安井」停から徒歩約5分、京阪「祇園四条」駅から徒歩約7分)
  • TEL:075(561)6363
  • 午前10時〜午後5時(4時30分受け付け終了)
  • 拝観料:大人800円、小中高校生500円
  • https://www.kenninji.jp/

水の音が響く静かな空間へ

洛北の山裾に位置する「蓮華寺(れんげじ)」。書院の奥の庭一面に、コケが広がります。自生しているもので、いくつか種類があるとか。中央には、高野川から水が引き込まれた池が設けられ、静かな空間に水の音が響きます。

庭に降りて間近でコケを見ることも可能

蓮華寺

  • 左京区上高野八幡町1
    (京都バス「上橋」停から徒歩約1分、叡電「三宅八幡」駅から徒歩約6分)
  • TEL:075(781)3494
  • 午前9時〜午後5時(閉門)※8月13日(水)・14日(木)・24日(日)は拝観休止
  • 拝観料:高校生以上500円

特別拝観で公開される景色を眺めに

「東福寺」の塔頭(たっちゅう)寺院の「天得院」は、夏と秋に行われる特別拝観時のみ一般に公開されます。本堂に面した庭一面を覆うのはスギゴケ。こちらの庭は日当たりがよく、スギゴケに合った環境なのだとか。約100株のキキョウも楽しめますよ。

スギゴケを縁側から鑑賞しては 撮影:北野眞幸

東福寺 天得院

  • 東山区本町15-802(JR・京阪「東福寺」駅から徒歩約7分)
  • TEL:075(561)5239
  • 「桔梗を愛でる特別拝観」
    6月28日(土)〜7月17日(木)午前9時〜午後4時30分(4時受け付け終了)
  • 拝観料:大人500円、小中学生300円
  • https://tentokuin.jp/

緑のじゅうたんが枯れ山水を覆います

緑に包まれる「地蔵院」の方丈前にあるのが、「十六羅漢の庭」。築山などを設けない、枯れ山水の平庭式と呼ばれる様式で、なめらかなコケのじゅうたんが庭を覆います。庭には釈迦(しゃか)の弟子・十六羅漢に見立てられた16個の自然石が点在。コケむした石のたたずまいに、時間の流れを感じられそう。

コケが、木の根や石の上にも広がります 写真提供:地蔵院

地蔵院

  • 西京区山田北ノ町23
    (京都バス「苔寺・すずむし寺」停から徒歩約3分、阪急「上桂」駅から徒歩約13分)
  • TEL:075(381)3417
  • 午前9時〜午後4時30分(4時受け付け終了)
    ※月・木曜、8月1日(金)・14日(木)・15日(金)は拝観休止
  • 拝観料:大人500円、小中高校生300円
  • https://www.takenotera-jizoin.jp/

(2025年6月28日号より)