アートとカルチャーに触れませんか

2025年6月4日 

シティリビング編集部

京都市内には美術館・博物館が多数あり、気軽に作品などを鑑賞できます。足を運べば、心に響く出あいがあるかも。

北斎や雪舟などの有名作品が集合

6/15(日)まで

「大阪・関西万博開催記念 特別展 日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」

京都国立博物館 平成知新館

世界とのつながりから生まれた、日本の美術を紹介。国宝19点・重要文化財53点を含め、雪舟の絵画や曜変天目の茶わんなど教科書にも掲載されている有名な美術品が登場。葛飾北斎の「富嶽三十六景」といった浮世絵など、海外の画家に影響を与えた作品も。ボストン美術館所蔵の絵巻物も見ることができます。中には、大陸の作品の技術を取り入れた日本の作品も。見比べると、国独自の表現が生まれる過程がわかりますよ。

  • 京都市東山区茶屋町527
  • TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
  • 9:00~17:30(金曜は20:00まで。各日閉館30分前に受け付け終了)
  • 月休
  • 2,000円、大学生1,200円、高校生700円、中学生以下無料
  • 地下鉄「京都」駅下車、市バス「京都駅前」停から206・208号で「博物館三十三間堂前」停下車すぐ

和食文化の奥深さを体験して

7/6(日)まで

「特別展 『和食〜日本の自然、人々の知恵〜』」

京都文化博物館

和食の魅力に迫る展覧会。目の前には魚の模型や野菜の標本がずらり。すべて和食に使われている食材です。大根だけで約25種と、食材の豊かさに驚くほど。ほかにも、織田信長が徳川家康にふるまったという御膳の復元模型が。20品以上の豪華な料理が並び、食へのこだわりがうかがえます。江戸時代の屋台を模したフォトスポットもありますよ。楽しみながら和食の奥深さを体験できそう。

  • 京都市中京区高倉通三条上ル東片町623-1
  • TEL:075-222-0888
  • 10:00~18:00(金曜は19:30まで。各日閉館30分前に受け付け終了)
  • 月休
  • 1,800円、高校生・大学生1,400円、小・中学生600円
  • 地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩約3分、または市バス「堺町御池」停から徒歩約2分

江戸時代の美意識の高さを感じて

7/12(土)まで

「鐔(つば)・髪飾りのかたちとデザイン―新収蔵品を中心に」

京都工芸繊維大学美術工芸資料館

昨年寄贈された作品の中から、江戸時代の刀のつばや髪飾り170点以上を見られる同展。小さなつばに、ナスや南蛮船、大文字山など緻密なデザインが施されています。髪飾りに描かれた蒔絵(まきえ)やらでんの細工は、うっとりする美しさ。揺れる飾りがきれいなかんざしも。当時の洗練された美意識を感じられます。

扇草花図蒔絵櫛・笄
  • 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
  • TEL:075-724-7924
  • 10:00~17:00(閉館30分前に受け付け終了)
  • 日祝休
  • 一般200円、大学生150円
  • 地下鉄「松ヶ崎」駅から徒歩約8分

鮮やかな色使いで描かれた花と鳥

8/24(日)まで

「四季を彩る 朝鮮の花鳥」

高麗美術館

展示のテーマは朝鮮の「花鳥」。10世紀から始まる高麗王朝とその後の朝鮮王朝の時代、花は自然の恵み、鳥は王と結びついたモチーフだったそう。古代の瓦や陶器の文様にも見られ、工芸品や掛け軸、びょうぶには色鮮やかな姿で描かれています。現在の韓国でも大切にされている五行思想と結びついた青、赤、黄、白、黒の5色が巧みに使われているのがポイント。

花鳥図六曲屏風 朝鮮時代(一部)
  • 京都市北区紫竹上ノ岸町15
  • TEL:075-491-1192
  • 10:00~16:30(閉館30分前に受け付け終了)
  • 月火休 ※7/21(祝・月)、8/11(祝・月)は開館
  • 500円、高校生・大学生400円
  • 地下鉄「北大路」駅下車、市バス「北大路バスターミナル(地下鉄北大路駅)」停から37号で「加茂川中学前」停下車すぐ

カラフルなカボチャやモノクロの抽象画など版画作品が勢ぞろい

9/7(日)まで

「松本市美術館所蔵 草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」

京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ

水玉を連ねた赤や黄色のビビッドな作品が有名な、草間彌生さんの版画が勢ぞろいしています。前期と7/1(火)からの後期で全展示品が入れ替わり、総数は約330点。カボチャをはじめ、植物や昆虫などをモチーフにしたカラフルな作品の中には、ラメを使ったキラキラ輝くものも。抽象的なモノクロームの連作は縦約1.3m×横1.6mとサイズも大きく迫力あり。水玉だけではない〝草間ワールド〟を堪能できますよ。

《南瓜》1982年 ©YAYOI KUSAMA【前期展示】
  • 京都市左京区岡崎円勝寺町124
  • TEL:075-771-4334
  • 10:00~18:00(閉館30分前に受け付け終了)
  • 月休 ※7/21(祝・月)、8/11(祝・月)は開館
  • 2,200円、高校生・大学生1,400円、小・中学生600円
  • 地下鉄「東山」駅から徒歩約8分、または市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」停下車すぐ

(記事元:「シティリビング京都」2025年5月30日号)