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自分の老後生活に備えたい。今から始めるならiDeCo?それともNISA?
大学卒業後、正規雇用の機会に恵まれず、エンジニア系の契約社員として勤務。母親の退職を機に実家に戻り、両親と同居しています。家計では、自分の小遣いのほかに月々の水道・光熱費と通信費、ガソリン代、年間の固定資産税と自動車関連費、生命保険料の年払い分を負担。実家の土地家屋は父親名義。
本人45歳(契約社員) 父75歳(年金受給者) 母70歳(年金受給者)

実家で両親と同居するようになって2年。相談者本人が頑張って家計を管理していることが伝わってきます。
世帯全体では、比較的大きな黒字をキープ。相談者と両親の貯蓄を合わせるとまとまった金額になり、現時点で家計が危機的な状況というわけではありません。
一方で、相談者は、働き方に不安を感じている様子ですね。この機会に、「自分自身の老後」に目を向けてはいかがでしょうか。現在は両親が食費や日用品費を負担していますが、将来、一人の生活になったら自分の収入だけで生活が成り立つようにしておくということです。
現在の世帯支出は、1カ月約26万円に加えて年間で約100万円。これを相談者一人の生活に置き換えて試算すると、月約15万円と年78万円、合計で約260万円になります。自身の手取り年収が264万円なので何とか暮らしていけそうですが、貯蓄をする余裕はほぼありません。となると、投資よりも手元の現金の確保を優先したいところ。まずは、年間50万円程度の収入増を目指して、少しずつでもよいので頑張ってみましょう。
収入を増やすことができれば、その分を将来に向けた投資に回していきます。最初の一歩として、投資の収益性やリスクを理解し、自分なりの投資方針を定めることが大切です。その上で、所得税や住民税の負担を軽減できるiDeCoを活用し、さらに投資に回せるお金があればNISAを利用するという考え方もあります。
投資は、金融商品の活用に限りません。今後も安定して収入を得るためのスキルを身につけたり、働き方の選択肢を広げたりすることも、自分の将来に向けた大切な投資と言えます。幅広く、柔軟に今後の生活設計を考えていきましょう。
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一さん
(2026年10月3日号より)
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