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インタビュー

タレント コロッケさん

1960年、熊本県生まれ。1980年、日本テレビ「お笑いスター誕生」でデビュー。
9月2日(土)、京都で開催の「コロッケ&京フィル アメージングコンサートin春秋座」は、一般6000円。
チケットなど問い合わせは京都芸術劇場チケットセンター=TEL:075(791)8240=へ。

「60歳を超えて、カッコイイと思われる人でありたい」

「オーケストラとコラボ? 一瞬ドッキリかと思いましたよ」。9月2日(土)、京都造形芸術大学舞台芸術研究センターの主催で開催される「コロッケ&京フィル アメージングコンサートin春秋座」の記者発表の冒頭でコロッケさんが発した言葉。57歳の今年、映画の初主演に続いて、新たな試みに挑戦するコロッケさんの胸の内を聞いてきました。



おなじみコロッケさんのモノマネ芸と、京都フィルハーモニー室内合奏団の管弦楽。この二つを融合させると、どんなステージになるのでしょう。

「一つ間違えると、ぶっ壊してしまう怖さがありますよね。オーケストラって、皆が譜面で合わせるでしょ。僕、譜面が読めないんですよ。舞台に立っても、演奏者は指揮者を見て合わせますが、僕と指揮者は背中合わせ。お互い、空気を読んで進めていく。まさに魂と魂のぶつかり合いです。客席でも、笑っていいところなのか、いけないところなのか…、全体的に緊張感が漂いそう。この舞台、いままでで一番のプレッシャーです」

そうはいっても「ワクワクしますよ」と、うれしそうに話します。すべてのモノマネやショーを、作家に頼らず自分で作り上げてきたコロッケさん。

「京フィルさんが快諾し、造形大さんがきっかけをつくってくださった、この企画。期待を裏切ってはいけない。やるからには、一つの革命を起こします!」

自らが始めた、モノマネのディナーショーも、「30年前はありえなかったけれど、やり続けてきたから」、いまでは当たり前になりました。

「今回、オーケストラとのコラボも最初に京都で開催することに意味があるんです。京都は、日本の多くの歴史が変わってきた場所。そこで、新たな歴史の1ページを開くコンサートにしたい」

50代は自分との闘い。大切なのは切り替える力

コロッケさんは、新たな挑戦をしながらも、年間100を超えるステージを踏み、テレビ番組への出演など、日々精力的に活動しています。

「55歳過ぎてからだったと思いますが、後輩から『そろそろ休みませんか』って言われたんですよ。『僕らが後に控えているから、そろそろ休んでもらえないか』って。うれしかったですねぇ。笑いながら『ふざけるな』って返しましたけど。

僕は、ずっと『めざせコロッケ』『届かないコロッケ』で、ありたい。還暦を超えたときに、男にも女にも『カッコイイ人』と思われたいんです」

とはいえ「50歳を超えると、くたびれてきますよ。腰もひざも、ガタがきてる。50代は自分との闘いです」という、コロッケさんから、50代以上の“大人タノシ”世代へメッセージをもらいました。

「僕は、切り替えが大切だと思います。もうこのやり方はやめて、こうしようという、覚悟が必要。いままで持っていた大きなカバンがしんどくなったら、小さなカバンに持ち替える。その姿を、しょぼくれたように見られるのではなく、どうしたらカッコイイ見え方になるか、考えて努力するんです。時間に余裕があるなら、さりげなくコーヒーを入れてあげるとか、周りを気遣うことができるのも、すてきな大人の男ですよ」

(取材・文/山舗恵子 

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