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久御山町の「旧山田家住宅」、一般公開がスタート

国登録有形文化財の「旧山田家住宅」は、久御山町東一口(ひがしいもあらい)地区の中ほどにあります。このほど、2年かけた修復工事が終わり一般公開がスタート。江戸時代に活躍した大庄屋の邸宅を見学できるスポットとして、評判を呼びそうです。

旧山田家住宅」の長屋門

「旧山田家住宅」の長屋門。敷地全体の広さは、東西40m、南北30mで、水害の危険に備えて道路面から1・4m高く積んだ石垣の上に築かれています

「旧山田家住宅」築山式枯れ山水の庭

築山式枯れ山水の庭。巨椋池と、その奥の比叡山の山並みなどを借景として取り入れていたそう

まるで武家屋敷のようだと評される「旧山田家住宅」。門をくぐると、敷地の正面には式台(玄関の土間に設置される板)を備えた主屋(しゅおく)、東側には築山式(つきやましき)枯れ山水の庭があります。

「立派な邸宅でしょう。山田家は江戸時代、この辺りの13の村をまとめた大庄屋(おおしょうや)だったんです」と話すのは、久御山町教育委員会社会教育課長の西野石一さん。

「旧山田家住宅」の北東側、今は田畑となっている場所には、かつて広大な巨椋池がありました。山田家はその漁業者の取りまとめ役として活躍。武士と同じように名字を名乗ったり、刀を持つことも許されていたのだとか。

「こちらの門は長屋門と呼ばれ、出入り口の脇に付き人などの部屋が設けられています。武家屋敷に多くみられる形式です。こうした重厚な造りの住宅を山田家が所有できたことからも、往時の巨椋池漁業の繁栄が感じられますね」

襖絵、欄間、庭など見どころがいっぱい

「旧山田家住宅」展示室

長屋門の部屋を改修し、新設された展示室には、巨椋池の絵図や当時、使用されていた漁具などが展示されています

「旧山田家住宅」主屋の座敷

3部屋が連なる主屋の座敷。左手の縁側に出ると、庭が眺められます

取材日は記念公開期間中だったこともあり、開館時間内に100人ほどの見学者が訪れていました。

主屋の座敷に入ると目に入ったのが、有名な絵師が手がけたという雲竜の襖絵(ふすまえ)。天井近くの欄間(らんま)には、細やかな木彫りの模様が施されるなど、細部にまでこだわりが感じられます。

要所ごとに案内板などが設置され、丁寧な解説も付けられていました。 「江戸時代の大庄屋の屋敷構えとともに、巨椋池の漁具や絵図など、この地ならではの資料にも注目してください」(西野さん)

今後の公開は、月に3回。ハスの開花時期や、地域の特産・淀ダイコンの収穫時期などには、特別イベントが予定されています。日程や詳しい内容はホームページ(http://www.town.kumiyama.lg.jp/)などでチェックできます。 問い合わせは久御山町教育委員会社会教育課=TEL:075(631)6111(代)またはTEL:075(631)9980(直)=へ。

「旧山田家住宅」雲竜が描かれた襖絵

雲竜が描かれた襖絵。「左下に京狩野鶴沢派の三代鶴沢探索の落款(らっかん)があります」と西野さん

「旧山田家住宅」座敷の欄間

座敷の欄間を見上げると、魚を誘い込んで取る仕掛けである網代(あじろ)の模様が

「旧山田家住宅」座敷の欄間

コイが彫られた欄間も

旧山田家住宅 一般公開
  • 場所 旧山田家住宅(久世郡久御山町東一口35。京阪「中書島」駅、近鉄「大久保」駅から京阪バスに乗車。京阪バス「まちの駅イオン久御山店前」停から徒歩約20分)※駐車場7台分あり
  • 開館日 毎月第1木曜日、第2土曜日、第3日曜日
  • 開館時間 午前9時~正午
  • 入館料 200円

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