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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

家計のやりくり総まとめ 支出の目安を参考に/かけいぼ診断 スペシャル

この1年、「かけいぼ診断」コーナーには、家計の節約や貯蓄の仕方、教育費や老後資金の準備などさまざまな相談が寄せられました。そこで、今年最後の“診断”は家計のやりくり総まとめです。

家族の人数や年齢、さまざまな事情によって支出の内容はケース・バイ・ケース。家計のやりくりは、「住居費」「教育費」のように節約しにくい項目と、「食費」「通信費」など工夫次第で負担を軽くできる項目に分けて考えましょう。
今回は、2つの世帯を例に、手取り収入に対する各支出の目安を紹介します。

夫婦と子ども2人の4人家族

住宅費は手取りの20%以内に

Aさん世帯は、40代前半の夫婦と小学6年生、高校1年生の4人家族。子どもが成長するにつれて、「教育費」「食費」が増大していきます。これを乗り切るには、「住居費」をかけすぎないことがポイント。世帯の所得や準備できる頭金などにもよりますが、住宅ローンの月々の返済額は手取り収入の20%以内。退職までに完済できるプランを立てておきましょう。

「食費」は、1人あたり月1万5000~2万円が目安。日割りなら483~654円に。酒代やおやつ代だけで5000~1万円程度も変わってくることもあります。携帯電話代は、4人で1万5000円以内に抑えたいところです。

子どもが中学2年生くらいまでは、手取り収入の10~30%分を貯蓄するように心がけましょう。

夫の定年退職が近い夫婦世帯

月々の支出は子の自立前の7割程度

Bさん世帯は、定年退職が近い50代後半の夫と妻の2人暮らしで、子どもはすでに自立しています。このような世帯では、家計にゆとりが生まれ支出が膨らみがちです。食費は、質を重視するようになり、あまり支出が抑えられない傾向があります。また、趣味や習い事などの費用、交際費、通院代や薬代など加齢に伴い増える費用も。

月々の支出は子どもの自立前と比較して7割程度に抑えられるよう配分の調整を。住宅ローンが残っているなら、繰り上げ返済も一考です。

このタイミングで、資金計画をしっかりと立てておくことが、老後の安定へとつながります。保険は、死亡保障よりも医療保障をメインに見直しを行い、ムダがないかチェック。退職金や公的年金の予想受取額を確認し、老後の資金準備に向けて、財布のひもを緩めすぎないよう注意しましょう。

教育費の準備が間に合わないとき

子どもの進学に際し、教育費の準備が間に合わないという事態は決して珍しくはありません。大学生の2人に1人が受給しているという奨学金は、経済的に余裕がなく進学できない学生を対象に、低金利で資金を貸し出す制度。借り手は学生本人で、月ごとに受け取れます。

教育ローンは、政府系金融機関が取り扱う「国の教育ローン」と、銀行など民間金融機関が行う「民間の教育ローン」に大別。借り手は親で、一括して支払われます。

それぞれに世帯収入などの要件があります。教育ローンと奨学金の併用も可能です。

八束和音さん

ファイナンシャルプランナー
薮内美樹さん

今年、わが家の相続登記を経験し売却までの大変さを実感。
家計も相続も日ごろから考えておくことが大事ですね。

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