男心をくすぐるコレクション

あこがれのヒーロー、今は500体が見守ってくれています

長尾一真さん・聖子さん

「いつか引っ越しをして、専用の部屋に全てのコレクションを並べ、自分のパラダイスを作りたい」(一真さん)。ちなみに2人が身に着けているのは、夫婦で応援しているプロ野球チームのユニフォームです

ディスプレーにも一真さんのこだわりが。フィギュア専用のコレクションラックに、ガラス製の棚板や背面の鏡を追加したそう

仮面ライダー、ウルトラマン、ガンダム…。長尾一真さん(右京区)は、昭和の特撮ヒーローやアニメ・漫画にみせられ、フィギュアを集めています。

「子どものころから、ヒーローの立体物が好きだったんですが、なかなか買ってもらえなくて。5年前に社会人になり、自分が稼いだお金でフィギュアを購入。我慢してきた反動なのか、一つ買ったら止まらなくなってしまったんです」

集めた点数は500点以上。その一部が、リビングの専用飾り棚をはじめ、テレビボードにも並んでいます。

妻の聖子さんは、「勝手に動かせないので、机を拭いたり、掃除機をかけたりするのも気を使う。劣化を防ぐため、常にカーテンは閉めたままです」。夫への不満と思いきや、「うれしそうに並べたり、毎月のお小遣いの範囲内でやりくりしている姿が、ほほえましい」ですって。

「発売日の半年前からネット予約をして、届く日は朝からソワソワ。会社から一目散に帰ってきて、箱を開ける瞬間が一番楽しい」(一真さん)

「『出来がいいわぁ〜』と幸せに浸っている様子を、私は横で『よかったね〜』と見ています(笑)」(聖子さん)

使おうとすると怒られた、
亡き義父が大切にしていたマッチ

加藤久子さん

約600個のマッチを前にする加藤久子さん。「50年以上前に集めていたコレクションがお披露目されて、義父は喜んでいるかもしれません」

30年前に亡くなった夫の父親が収集していたマッチを紹介してくれたのは、加藤久子さん(長岡京市)。

「生まれ故郷で、荒物商を営んでいたころに集めていたそうです。その後、転居。49年前に私が嫁いできたときは段ボール箱に大切にしまわれていました」。約600箱のマッチはデザインやサイズごとに梱包(こんぽう)され、きれいに整理されていたとのこと。

「マッチがなくなったとき、この箱のものを使おうとすると義母に注意され、買いに行った記憶があります。義父もタバコに火をつけるときは、買ってきたマッチを使っていました」

これほど大切に置いていた理由はいまだに分からないそう。「故郷の思い出の一つだったのかもしれません」

現在、コレクションは仏間の戸袋に保管。「引き取り先を探そうとしたこともありますが、夫は『置いておく』とキッパリ。私もこのマッチがあると、亡き義父の面影や気配がまだ残っているような気がして。なくなると、きっと寂しいでしょうね」

37冊分の切手は、人生を振り返るアルバムです

中村学さん・森下遥さん

切手は37冊のファイルに整理。「父は整理整頓があまり得意ではないので、私が書棚に収納スペースを作りました」(遥さん)。「90歳を超えた母も、買ってきた切手の整理を手伝ってくれるんですよ」(学さん)

1963年発行の切手と、今年購入したもの。「現代の切手は多色刷りで美しい。一方、昔の切手は単色ながら独特の重みや深みがあるんです」(学さん)

「コレクターと聞いて、すぐに父の顔が思い浮かびました」と、森下遥さん。そのコレクションは、父親の中村学さん(山科区)が1950年代から集めている記念切手です。

「母が郵便局に勤めていたこともあって、小学校低学年から切手に興味を持ちました」と学さん。「発売日は郵便局が開くのを待ち、購入してから登校したことも。母が非番のときは代わりに並んだり、叔父が遠方の郵便局まで買いに行ったり。家族が協力してくれました」

その後も、毎月発行される新作を欠かすことなく買い続け、今では約2000種類・3万枚に及ぶコレクションに。切手には、その時代の世相をはじめ、歴史や文化も表現されていると語る学さん。切手を集めることが、知識を深めたり、興味を広げたりするきっかけにもなったそうです。

「切手を通して、その時々の自分や家族の思い出もよみがえってくる。このコレクションは、人生を振り返るアルバムともいえますね」(学さん)

今も発売日には郵便局に出かける学さんに、遥さんは「これからも集め続けられるよう、いつまでも元気で。コレクションは引き継ぐので安心してね」と笑いかけます。

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