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走る人、歩く人

ジョギングやウオーキングをしている人をよく見かけますね。そんな人を鴨川と二条城周辺で直撃! 始めたきっかけや楽しみ、目的を聞きました。さらに、皆さんの姿を動画で撮影。フォームなどについて、京都学園大学の教授にアドバイスをもらいました。これからジョギングやウオーキングを始めようという人にも参考になりますよ。

京都学園大学健康医療学部健康スポーツ学科
教授 木村みさかさん

ウオーキングやジョギングは個々のペースで。無理にフォームを矯正するとバランスやリズムが変わってしまい体の負担になることもあるので、あまり気にせずに。夜間は、目立つ服装で行うなど安全対策を。体調が悪いときや、雪など足元が滑りやすい天候のときはやめておきましょう

二条城を3周、気分や体調によって走ったり、歩いたり

SCさん(22歳)

音楽を聞きながらの楽しい運動タイムです

記者がSCさんに声をかけたのは、二条城周辺で2度目に見かけたとき。さっきは走っていませんでしたか。

「ゆっくり走ったり、歩いたり。気分やコンディションによって変えながら、1時間、二条城を3周しています」

SCさんがウオーキングやジョギングを始めたのは、今年8月。

「ダイエットのために始めました。ここは○mと表示があるから成果が分かりやすいんです。下を向いていたらしんどいので、遠くを見ながら走るようにしています」

ところでSCさん、目的のダイエットの効果は?

「ぼちぼちです(笑)」

初心者は、SCさんのようにウオーキングとジョギングをミックスするのがおすすめ。中高年なら1日30分ほど、週2日程度、歩くことから始めてみて。最初はフォームのことは考えず、自然な動き、呼吸で構いません。

飛来する鳥や日の出の位置 季節の変化を感じる1時間

MMさん(73歳)

「朝食前のひと仕事といった感じです」とMMさん

ヒジを曲げて腕を振り、サッサッと速足で朝の鴨川を歩いていたのはMMさん。17年前、飼っていた犬の散歩のためにと始めたのだそう。現在は犬はいませんが、1人で継続中です。

「犬がいなくなってからは、ペットロスになって、一時は歩くのをやめていました。でも体のためには歩いたほうがいいと思い、また始めたんです」

鴨川沿いを歩き、梨木神社や京都御所のあたりを通る1時間ほどのコース。多い日は8000歩ほど歩くのだとか。

「鴨川に飛んで来る鳥の種類が変わったり、東山連峰から出る日の出の位置が変わったり。四季の移ろいが楽しみです。フォームは我流ですが、背すじを伸ばし、歩幅は少し大きめを心掛けています」。さわやかな朝にさっそうと歩くMMさん、すてきです。

MMさんのようにきれいな姿勢を保つコツは、アゴを軽く引いて肩の力を抜くこと。背すじが伸び、腰の位置が安定します。歩幅は普段より少し広めにとり、慣れたら徐々に広げてみて。ヒジを曲げて腕を振ると、スピードアップできますが、力みすぎるとスムーズな呼吸がしにくいので、上半身はリラックスして

トレーニングのテーマは、〝フルマラソンを3時間以内〟

小寺洋司さん(44歳)

本格的に走り始めたのは3年ほど前からで、それまでは登山をしていたというスポーツマン。今年は大阪、神戸、奈良と3つの大会に出場予定

川岸を大粒の汗をかきながら走ってくる男性。しっかりとした足取りで力強く走る姿に、もしや?と思いインタビューをお願いすると、やはりフルマラソンの経験者。小寺洋司さんは、週に5日、1時間半ほど走っています。

走る楽しさを小寺さんに尋ねてみました。

「今はひたすらタイムです。フルマラソンで3時間を切るのが目標なんです」との答え。前回、京都マラソンに出場した時のタイムは3時間9分。この、“あと少し”が難しいのだとか。

背すじを伸ばして、重心を落として走るようにしているという小寺さん。主には鴨川沿いを走りますが、時には場所を変えて坂道を走ったり、ピッチを速めたりと、テーマを設けて走っているそう。3時間の壁、突破してくださいね。

テーマを設けていると、練習が単調にならず良いと思います。マラソンで3時間を切るには、基礎体力づくりや走り込みのほか、スピードとレースのペースを意識する練習が必要。そのためのトレーニング計画は約半年前から。大会出場など、目標があると一層やる気が出ます。長い距離を走りたい人は、最初は歩きながらでも、目標の距離まで止まらないこと。徐々に走れる距離を伸ばしていきましょう

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